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【茨城】

氾濫危険水位超えた鬼怒川 4年前の教訓生かし、常総市民は早期避難

4年前の常総水害で堤防が決壊した鬼怒川の現場。堤防は修復され、流された住宅も建て替えられた=常総市三坂町で

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 二〇一五年九月の関東・東北豪雨で市域の約三分の一が浸水した常総市で、当時決壊した鬼怒川が、台風19号では氾濫危険水位を超えた。市は避難の呼び掛けなどを改善し、市民も一部が広域避難するなど、四年前の教訓を踏まえて早期避難につなげた。

 市防災危機管理課によると、台風19号上陸前日の十一日に庁内で対策会議を開き、あらかじめ対応を決めた。下館河川事務所や水戸地方気象台との連絡は、幹部同士や担当者同士の複数ルートで交わした。防災無線は、通常のチャイムではなくサイレンを鳴らし、神達岳志市長が自らマイクで避難を呼び掛けた。

 十二日朝から自主避難者を受け入れ、鬼怒川の水位上昇を受けて十三日午前一時に避難勧告を発令。市内十四カ所に避難所を設け、約二千七百人が早期避難した。今年六月に結んだ近隣市との広域避難協定に基づき、隣接するつくば市など県内四市にも約四百人が避難した。

 十三日午前五時ごろ、氾濫の危険性が非常に高い氾濫危険水位に達し、市は避難指示を出した。その後も水位は上がったが、午前十一時ごろに下がり始めた。

 横島義則課長は「祈るような思いで水位の情報を見ていた。今回は台風接近時から問い合わせが明らかに多く、四年前よりも多くの市民が早期避難をしたと思う」と話した。

 常総市では四年前、住宅五千軒以上が全半壊。逃げ遅れた四千人以上がヘリやボートで救助された。二人が死亡し、十二人が災害関連死に認定された。 (宮本隆康)

 

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