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【茨城】

不便な生活いつまで また雨…避難所で、自宅で

災害ごみの回収や仮設風呂の入浴時間、住宅再建の説明会などを告知する避難所の掲示板=水戸市飯富町の飯富市民センターで

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 台風20号から変わった温帯低気圧の影響で二十二日、県内の台風19号被災地でも雨風が強まった。広い範囲が浸水した水戸市の那珂川沿いでは、水や泥をかぶった家財道具などの「災害ごみ」を屋外で片付ける人はまばら。めっきり冷え込む一日となり、避難所では寒さを訴える高齢者の姿が目立った。 (宮尾幹成)

 「厚手の毛布がほしい。薄い毛布だと二枚重ねても寒くて。(防寒用下着の)ズボン下もあるといいんだけど…」。避難所になっている市立飯富中の体育館で寝泊まりする農業大内けい子さん(72)=同市岩根町=は、上着を重ね着し、支援物資の使い捨てカイロで暖を取っていた。板床に布団を敷いて寝るため体が痛くなり、ストレスからか血圧も上がったという。

 避難所で出る弁当は、おにぎりや唐揚げ、卵焼きなどが多い。ボランティアが差し入れてくれる熱いみそ汁もおいしく食べているが、「ずっとこれでは野菜不足になっちゃうね」と栄養面を心配する。

 飯富市民センターに罹災(りさい)証明書の申請に来た男性(70)=岩根町=は、自宅一階の浸水で冷蔵庫などが使えなくなった。被災を免れた二階で暮らしているが、新しい冷蔵庫が届くまで時間がかかる見込みで、食べ物の買い置きができないという。「コンビニで弁当を買うか、近くにある本家に食べに行くかになってしまう」とこぼす。

 飯富中で避難生活を送る無職海野修一さん(53)=岩根町=の悩みの種は、体育館に和式トイレしかないこと。持病で足腰が弱く、しゃがんで用を足すのが難しいため、グラウンドを横切って校舎にある洋式を使いに行く。「雨が降ればぬかるむし、夜は警備員に鍵を開けてもらわないといけなくて大変」と訴える。

 建設業の園部貴行さん(36)=岩根町=は両親と市立飯富小二年の息子と四人で、床上浸水した自宅での生活を続ける。困っているのは、災害ごみや汚泥が多く残る道路。「子どもを歩いて通学させるのは危険なので、車で送り迎えしている。早くきれいに片付くといいのですが」と話した。

災害ごみがあふれ、汚泥でぬかるんだ歩道=同市岩根町で

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 県災害対策本部によると、水戸市、常陸大宮市、常陸太田市、大子町の四市町で避難所が九カ所開設されており、二十二日午後三時時点で二百二十四人が避難している。水戸市が百三人と最も多い。

 この四市町にひたちなか市を加えた五市町が災害ボランティアを受けているが、二十二日は雨で受け入れを中止。二十三日に再開する予定。

 建物被害は二十二日、確認中だった常陸大宮市で詳細が判明した。全壊四十五軒、半壊三百四十七軒、一部損壊六十六軒となっている。このため県全体の全半壊数も二十一日の千三百十三軒から二千九十一軒と大幅に増えた。

◆台風災害に関わる相談窓口

<総合窓口> 県民相談センター 電029(301)2147(午前8時半〜午後10時)

<こころのケア> いばらきこころのホットライン 電029(244)0556(平日) フリーダイヤル (0120)236556(土日)

<障害者の相談> 県障害福祉課 電029(301)3363

<高齢者の相談> 県長寿福祉推進課 電029(301)3326

<生活再建や住宅応急修理など支援制度> 各市町村へ

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