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【茨城】

原子力規制委 大洗の「冷却塔」倒壊問題 公開会合で審議せず

 日本原子力研究開発機構大洗研究所(大洗町)の研究炉「材料試験炉(JMTR)」で、炉心の熱を冷やす「冷却塔」が九月の台風15号で倒壊した問題を巡り、原子力規制委員会は原因調査などについて公開の会合で審議しないことを決めた。他の原子力施設で起きた比較的軽微な事故と併せ、来年四月以降の会合で一括して取り扱う。

 二十三日の定例会合で方針を決定した。

 JMTRは二〇〇六年八月以降、運転しておらず、機構は倒壊の九日後に、廃炉計画の認可を規制委に申請している。

 更田豊志(ふけたとよし)委員長は、仮に運転中でも、原子炉の出力や冷却水の温度が低く安全上の問題は小さかったとして「特段のリソース(人員などの資源)を割いて追い掛けるべきではない」と述べた。

 一方、石渡明委員は「装置が動いていた時点で倒壊する可能性がなかったのかという問題がある」として、公開会合の議題とするよう求めた。伴信彦委員も「過去の安全性評価に致命的な問題がなかったのか。簡単に済ませてはいけない」と主張したが、最終的には石渡氏以外の四委員が更田氏に同調した。

 原子力施設の事故の際は従来、事業者が法律に基づき事故の経緯や原因調査の方針などを規制委に報告し、規制委は公開会合で対応などを指示していた。 (宮尾幹成)

 

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