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【茨城】

ボランティアに汗 ニーズまだある 台風19号被災地 支援不足に懸念も

災害ごみを分別するボランティア

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 台風19号の県内の被災地では二十七日も、片付け作業が続いている。住宅に流れ着いたわらを回収したり、床板をはがしたりとまだ多くの作業があり、ボランティアが頼りだ。ただ、台風から二週間がたち、ボランティアの参加者は減少傾向。支援の不足が懸念されている。 (松村真一郎)

 久慈川が氾濫した常陸太田市では、中学生や八十代の高齢者など年齢を問わず、ボランティアに参加していた。

 市立瑞竜中学校の生徒四十人と教員八人は新地町の住宅で、敷地内に流れ着いたわらや木の枝を素手やスコップで取り除いた。

 二年生の吉沢愁翔さん(14)は「自分が同じような被害を受けた時には助けてもらいたいので、被災した人のつらさを自分事として考えて手伝った」と、ジャージーを泥だらけにしながら作業に励んだ。

 住宅の女性(62)は「夫婦二人だけではどうしようもないので、ボランティアにお願いした。大助かりだし、生徒たちの姿を見ていると癒やされる」と話した。

 松栄町の自営業、栗原諭さん(52)方では、ボランティアが浸水した床板をはがしたり、床下にたまった泥を取り除いたりした。内堀町の無職、石橋功さん(82)は「年を取っても健康だから、被害に遭った人たちの力になりたい」と汗をぬぐった。

 ボランティアを受け入れる市社会福祉協議会によると、二十七日は計二百六十一人が活動。ただ、定員に達し午前中で受け入れを打ち切った前週末の二十日には四百六十九人が参加しており、人数は減少気味だ。

 これまで遠慮して、ボランティアを求めていなかった被災住民が、新たに支援を必要とするなど、ニーズはほぼ横ばいという。発生直後の泥出しはほぼ終わり、これからは床板はがしといった生活再建に向けた作業も本格化する。

 市社協地域づくりグループ主任の四倉大光さんは、「まだまだニーズはあるので、今後もボランティアを受け入れたい」と語った。

浸水した床板をはがすボランティア

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住宅に流れ着いた木の枝を取り除く瑞竜中の生徒ら=いずれも常陸太田市で

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