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【茨城】

常総水害の体験、台風19号「役立てて」 NPO代表・横田さん

避難所で必要な用具の説明をする横田能洋さん=2月、常総市で

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 常総市で二〇一五年九月に鬼怒川の堤防が決壊した際、地元のNPO法人「茨城NPOセンター・コモンズ」の代表として被災者支援に取り組んだ横田能洋(よしひろ)さん(52)が、台風19号の被災者に向けたアドバイスをインターネット上などで発信している。二十八日からは、久慈川の氾濫などで大きな被害が出た大子町で、家屋の片付けや消毒の実演会も始めた。「常総水害の体験を少しでも役に立ててほしい」と願う。 (宮本隆康)

 鬼怒川決壊時、常総市内の横田さんの自宅は床の近くまで浸水。家族はボートで救助され、親戚宅へ避難した。自らは自宅にとどまり、水害の状況をネットで発信し続けた。

横田さんがまとめたガイドブック=茨城NPOセンター・コモンズのホームページより

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 この時の体験に基づき、二〇一七年にまとめたのが十六ページの冊子「豪雨災害に備えるガイドブック」。コモンズのホームページで公開している。

 水害発生前の準備から避難、浸水した住宅の片付け、住宅修繕、行政の支援手続きなど、必要な行動や作業を時系列で紹介する。体験談と助言も盛り込んだ。

 住宅に関する罹災(りさい)証明と、車などそれ以外の損害に関する被災証明の違いも強調する。後者はすぐに発行されるが、発行に時間がかかる罹災証明は早めの申請を促す。他にも被災者生活再建支援金の内容、自動車の廃棄などの手続きから床下の泥かき、水に浸った家財の消毒などアドバイスは具体的で多岐にわたる。

 横田さんは今回の台風19号で、ネット上だけでなく、浸水被害を受けた水戸市と常陸大宮市、大子町の避難所などに計約三百部の冊子を直接届けた。

 さらに「見てもらうのが一番分かりやすい」と床の外し方から泥かき、消毒、壁の剥がし方、乾燥などの実演会を思い立った。

 二十八日は大子町の浸水した家屋で、ボランティアセンターを運営する町社会福祉協議会職員や区長ら約二十人を対象に、初めて実演会を開いた。参加者らは「行政情報より具体的で分かりやすかった」などと話していた。

 実演会は県内の他の被災自治体でも計画している。東北などのボランティア団体と連携し、他県の被災地での開催も目指す。

 横田さんは「四年前の水害で常総市に来てくれたボランティア団体などに協力を依頼したい。被災者は片付けや住宅修繕などに追われていると思うが、常総の体験を参考にしてほしい」と語る。

 ガイドブックは、検索サイトで「豪雨災害に備えるガイドブック」と入力すると見つけることができる。

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