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【茨城】

「誰かを幸せにする自分」問い掛け 児童文学作家の今西さん 水戸・三の丸小で「動物の命の授業」

講演する今西乃子さん=水戸市三の丸で

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 児童に飼育動物の命の大切さを知ってもらい、殺処分を減らすことを目的とした「命の授業」が三十日、水戸市の三の丸小学校であった。講師を務めた児童文学作家の今西乃子(のりこ)さん(53)=千葉県市原市=は、殺処分寸前の子犬との出会いを通じた経験を話し、「誰かを幸せにすることで自分も幸せになれる」と語った。

 講演は、水戸市が来年度から中核市に移行し、動物愛護センターを設置するのに合わせ、県内の動物愛護推進員が企画した。

 今西さんが出会った子犬は柴犬の「未来」。前の飼い主に虐待されて右目に傷を負い、後ろ足の右側を足首から、左側を指から切断された。殺処分直前に引き取られ、今西さんが育てることにした。

 今西さんは、犬が殺処分される様子や未来の痛ましい姿を写真を交えて紹介。「誰かを傷つける自分と幸せにする自分と、どちらが好きか」などと問い掛けた。

 五年生と六年生の児童百七十人は静かに、今西さんの話に耳を傾けた。最後にサプライズで未来が登場すると、驚きの声が上がった。六年の森慶介くん(12)は「命の尊さを改めて知った。動物の命もかけがえのないものとして大事にしたい」と話した。

 今西さんの著書「命のバトンタッチ」が市内の全小学校と義務教育学校に贈呈された。(水谷エリナ)

 

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