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【茨城】

「ピカッと光る」化石を発見 東海村の小5・竹之内春輝君(10)

シロテンハナムグリの化石(手元)を発見した竹之内春輝君=東海村で

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 東海村の村立舟石川小学校五年の竹之内春輝君(10)が、村内で開かれた地層観察のイベント中にコガネムシの仲間のシロテンハナムグリの化石を発見した。三十一日に、学校で取材に応じ、「化石を見つけられてすごいと思う」と笑顔を見せた。

 イベントは今年五月、東海村村松の区画整理事業の工事現場で開かれた。現場で地層の観察をしていた竹之内君は、「ピカッと光る物」に気づき、石に埋もれた状態で発見した。

 講師として参加していた千葉科学大非常勤講師の菊池芳文さん(古生物学)が、発見した昆虫や周囲の地層を分析した。その結果、日本や台湾に生息しているシロテンハナムグリの化石で、十二万〜十三万年前ごろの粘土層から出土したと考えられるという。

 大きさは全長約二十四ミリ、幅約十三ミリ。体は光沢が残り、ほぼ完全な状態で発見された。

 三十一日に、竹之内君と取材に臨んだ菊池さんは、「いま生きているシロテンハナムグリと区別が付かないほど状態がよく、まさに村の宝だ」とたたえた。この日に、化石の分析結果を初めて聞いた竹之内君は、「化石とは思わなかったので、すごいなと思う」と照れくさそうに語った。

 母泰子さん(48)によると、竹之内君は石や葉っぱを拾うのが好きで、考古学者になりたいと語ったこともある。「見つけたのが化石だったと聞いて、本人もとても喜んでいた」と話した。化石は、二〇二一年七月に村内に開館予定の「歴史と未来の交流館」(仮称)で展示される。 (松村真一郎)

 昆虫化石に詳しい相場博明・慶応義塾幼稚舎教諭(古生物学)の話 昆虫の化石自体が珍しく、学術的価値が高い。保存状態がいいのであれば、過去のシロテンハナムグリが現在の同種と同じなのか、違うとしたらどこが異なるのかを研究する上で貴重だ。小学生が見つけてくれたというのも、大変喜ばしい。

 

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