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【茨城】

偕楽園 県外客有料化始まる 「園の整備進むならいい」「県内外線引き モヤモヤ」

東門料金所では、券売機も設置された=水戸市で

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 日本三名園で唯一、入園無料とされてきた水戸市の偕楽園で一日、県外客を対象にした有料化がスタートした。県外客は入園料徴収に理解を示しながらも、「県内外を分ける必要があるの」と疑問を投げ掛けた。県民からは「施設整備が先では」との声も聞かれた。

 有料化のため、表門など四カ所に料金所をつくり、東門には券売機も設けられた。この日は、県職員などが観光ガイドブックやクリアファイルなどを入れた記念品を来園者に手渡した。

 妻と旅行で初めて来園した横浜市の佐々木和夫さん(69)は「高額ではなく、保存や整備のためにはいいのでは。元々無料とは思っていなかった」と理解を示した。一方、娘、孫と訪れた仙台市の女性(63)は「県民とそれ以外を分ける必要があるのか。モヤモヤが残る」と納得いかない顔だった。

 有料化になる午前九時前に来た水戸市の元呑(もとのみ)忠さん(79)は、無料で入園できるが、あえて入園料を支払った。「一番と書かれた券がほしかった。わずかだけど、園が良くなるように使ってもらえれば」と笑顔で話した。

 友人と訪れたひたちなか市の着物古着販売業鳥羽麻美さん(41)は「園の整備が進むなら有料化もいいと思う」とした上で、「PRにもお金を回して、もっと力を入れるべきでは」と提案した。

 「県民」を証明する運転免許証などを所持せず、入園をやめた水戸市の男性(78)は「有料化も結構だけど、料金を取るに値する設備を整える方が先では」と指摘した。

 水戸観光コンベンション協会の加藤高蔵会長は「有料に値する財産だと思っている」と自信を見せた。

 入園料は高校生以上三百円、小中学生と七十歳以上は百五十円、障害者らは無料。二〜三月の「水戸の梅まつり」期間は県民も有料。年約一億三千万円の収入を見込み、施設の魅力向上を図る方針。 (鈴木学)

 

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