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【茨城】

<ひと物語>ヨーグルト愛す 小美玉ふるさと食品公社 製造部工場長・木村智信(きむら・とものぶ)さん(43)

「面白い仕事が好き。熱意を持って楽しくやっている」と話す木村智信さん=小美玉市で

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 小美玉市産のヨーグルトやアイスクリームのおいしさを消費者に届けたい。そんな信念を胸に、市内の小美玉ふるさと食品公社で、商品の開発やプロモーションなどを手掛けている。「自分の代で、小美玉=ヨーグルトというイメージをつくる」と意気込む。

 公社で働き始めて十年。以前は大手電子機器メーカーの部品を作る市内の下請け工場に勤めていた。「自社の名前がついた商品を作りたい」という思いもあり、公社に移った。「料理したこともなかったから、深夜まで試作を繰り返し、だんだん食べ物のことが分かってきた」

 五年間はアイスクリームを担当。千葉県出身で、茨城県内各地をまわって県の名物を探ってきた。同時に、農家や直売所などに「アイスを作りませんか」と呼び掛け続けた。

 入社当時、自社や共同で開発したアイスは合わせて十八種類ほどだった。市産のブルーベリーや石岡市八郷地区の福来みかん、坂東市のさしま茶など、珍しいものや地域ならではのものを使い、開発したアイスは約二百種類に上る。

 中には、さくらダコや干しいも、しょうゆなどの変わり種のアイスも。「面白い仕事が好き。何ができるか、打ち合わせをしながら考えていくのがおもしろい」と笑顔を見せる。

 五年前に製造部工場長となり、商品のPRやヨーグルトの商品開発なども手掛けるように。一環として、大洗町が舞台の人気アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する市出身のキャラクターなどとコラボしたパッケージのヨーグルトを、イベントで限定商品として販売するなどしてきた。

 十年間で公社やヨーグルトの知名度が上がってきた実感がある。しかし「まだ全然足りない」と語気を強める。「『小美玉=ヨーグルト』というところまでもっていかないと、地元で売れているという自己満足で終わってしまう」と話す。

 市内からは追い風を感じる。昨年十月の「全国ヨーグルトサミット」では、実行委員の一人として運営に関わった。約三万九千人が来場して盛り上がり、今年九月には岡山県で第二回が開かれた。「市役所も協力してくれたし、市民もシビックプライド(市民の誇り)を持って応援してくれた」と話す。

 知名度を上げるため、話題性や希少価値がある果物などを使った商品を開発するほか、関西や九州にも販路を広げ、全国的に知名度が高いイベントへ出展することを狙う。 (水谷エリナ)

<小美玉ふるさと食品公社> 小美玉市、JAみのり、美野里酪農業協同組合が出資し、1991年に設立した第三セクター。2014年、茨城空港近くの観光物産施設「空のえき そ・ら・ら」がオープンしたのに合わせ、敷地内に工場を移転させた。直売所もある。市産の生乳を使ったヨーグルトやアイスなどを販売する。

 

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