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【茨城】

旬のサツマイモ 盗難相次ぐ 大洗で15トン、茨城で2.7トン

被害に遭った倉庫で、盗難前の状況を語る男性。奥にあるサツマイモの箱が手前まで積んであった=大洗町成田町で

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 焼き芋がおいしい季節になり、サツマイモが狙われている。大洗町で十八日、約十五トン(百八十七万五千円相当)の盗難が発覚したほか、九月にも茨城町で計約二・七トンが盗まれた。県は「スーパーなどで焼き芋が人気になっているからでは」と分析。サツマイモの生産量は全国二位で農家も多いだけに、県は注意を呼び掛けている。 (松村真一郎)

 「三十年以上農業をやっているが、今まで盗まれたことがなかったので、鍵をかけていなかった」

 大洗町成田町の倉庫で保管していたサツマイモを盗まれた農業男性(53)は、そう落胆する。

 男性によると、十六日昼に、収穫したサツマイモ「紅まさり」を箱に入れ、倉庫に保管した。十八日午前九時ごろに、倉庫前を通りがかったところ、サツマイモや箱が道に散乱しているのを発見。不審に思って倉庫を見ると、一個当たり約二十キロの紅まさりが入った箱約七百五十個がなくなっていた。

 倉庫は四カ所あり、そのうち施錠されていなかった一カ所が狙われたという。盗難があった倉庫には千五百個ほどの箱があり、半分がなくなっていた。

 保管していた紅まさりは来年一、二月ごろに、県内の卸売会社に出荷し、焼き芋などで販売される予定だった。

 二トントラックでも、箱百個を積むのが限界だといい、男性は「トラックを複数台使うなど何人かで盗んだとしか思えない」と推測する。「箱一個でも盗まれたら悔しいのに、こんなに盗まれたら、怒りを通り越して言葉が出ない」とやり切れない表情を浮かべた。

 水戸署は十六日昼から十八日朝までの間に盗まれたとみており、窃盗事件として調べている。

 サツマイモ盗は九月三十日に茨城町宮ケ崎でもあり、収穫後に畑に置いてあった紅はるかと紅あずま計約二・七トンが入ったケース百三十五個(計三十三万円相当)が盗まれた。

 水戸署はこの二件は状況が異なることから、関連は不明としている。

 県販売流通課によると、盗難に遭った紅まさりや紅はるかなどは甘みが強く、しっとりとした食感が好まれ、焼き芋として人気が高まっているという。

 スーパーで焼き芋が販売され、近年では全国的に、生のサツマイモよりも焼き芋の方が売り上げが多くなっていることから、狙われた可能性がある。

◆最近の主なサツマイモ窃盗事件

(左から自治体、発覚日、被害)

茨城町 9月30日 約2.7トン

大洗町 11月18日 約15トン

 

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