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【茨城】

本県生産量日本一 ほしいも神社が完成 ひたちなか「観光拠点に」期待

サツマイモをイメージした黄金色の鳥居。手前は明治時代に干しいも生産を広めた小池吉兵衛の胸像

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 本県が生産量日本一を誇る干しいもの産地、ひたちなか市に、黄金色に輝く「ほしいも神社」が完成した。二十三日に竣工(しゅんこう)式が開かれ、地元のサツマイモ農家や干しいも生産者、商工会議所関係者らが参加。「干しいもの神様」に農業振興や商売繁盛を祈願した。 (宮尾幹成)

 新たな神社は、同市阿字ケ浦町の堀出(ほりで)神社の末社として創建。水戸藩主・徳川光圀(一六二八〜一七〇一年)がご神体となる鏡を発掘したことに由来する社名を「イモを掘り出す」とかけ、干しいもゆかりの神社とした。建築費は、県内外の干しいもの生産者や愛好家からの寄付でほぼまかなえたという。

 神社の意匠は、商業デザインを数多く手掛けるグラフィックデザイナーの佐藤卓さんが考案した。社(やしろ)の前に並ぶ二十六基の鳥居は、干しいもに使われるサツマイモの品種「紅はるか」をイメージした黄金色。参道の入り口に立つ大鳥居の左右の沓石(くついし)(土台)は干しいもの形で、「末広がり」を意味する「八」の字に据えた。社紋(神社の紋章)は「干し」とかけて星を図案化している。

 敷地内には、干しいもをはじめとする地元農産品の直売所もつくる予定だ。干しいも形の絵馬を売り出しては、といったアイデアも寄せられている。宮本正詞(まさのり)宮司(68)は「商工会議所とも協力し、いろいろなイベントを計画していきたい。干しいもの聖地として、ひたちなかの新たな観光拠点になれば」と期待する。

 中米原産のサツマイモは、フィリピンや中国、沖縄を経て薩摩(鹿児島県)に入り、明治時代に本県に伝来。ひたちなか市、那珂市、東海村は干しいも生産に適した土壌や気候で、今では全国シェア九割を超える特産品となっている。

大鳥居の土台の沓石は干しいもの形になっている=いずれもひたちなか市阿字ケ浦町で

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