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【茨城】

台風19号 仮設住宅 入居始まる

町職員(右)から鍵を受け取る高橋さん=いずれも大子町で

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 台風19号の影響で久慈川などが氾濫し、広い範囲で浸水被害があった大子町で二日、被災者向けの仮設住宅の入居が始まった。県によると、この日までに県内の避難所はすべて閉鎖になった。だが、自宅が再建できずに、公営住宅や仮設に移った被災者は二百人を超え、日常生活を取り戻すには時間がかかりそうだ。 (水谷エリナ、鈴木学)

 「自宅の再建がどのくらいかかるか心配ですが、半年でなんとか戻りたい」

 大子町大子のだいご小学校に設置された仮設住宅に入居した契約社員の高橋利文さん(54)は二日、町職員から鍵を受け取り、ややほっとした表情を浮かべ、そう話した。

 高橋さんは、兄(62)と住んでいた大子地区にある木造平屋の自宅が六十センチ床上浸水する被害に遭い、親族の家に身を寄せていた。

 「(当面の)住まいが決まって、落ち着いて自宅の再建ができるので、ひと安心」。仮設住宅で、町職員から説明を受けながら、ユニットバスやエアコンなどを備えた2DKの部屋を確認し、「兄弟二人なので、不自由はない」と話した。

 町によると、だいご小学校と袋田小学校(袋田)の敷地内に計十五戸の仮設住宅を設置。半壊以上の被災世帯が入居の対象となっており、六世帯が入居予定。二日から順次、鍵を引き渡すという。残る仮設九戸については、空き家になる可能性がある。

 地元の消防団の調査では、六十七世帯が町営住宅や仮設住宅への入居を希望し、その後に町が、ヒアリングの結果を踏まえ、町営住宅十七戸を提供し、県に仮設住宅十五戸の建設を要望した。町営住宅には十六世帯が入居しているという。

 町総務課の十一月十九日までのまとめでは、町内の建物被害は全壊が三十五棟、大規模半壊が百七棟、半壊が三百二棟、一部損壊が百三十六棟の計五百八十棟だった。

 町に計十三カ所設置された避難所は三十日にすべてなくなった。最も多い時には、約四百五十人が生活していた。最後まで残った北田気の東京理科大大子研修センターには、自宅の応急修理の完了まで一世帯の男女二人が身を寄せていた。

 また、水戸市では十二月二日、唯一の避難所になっていた市少年自然の家は、避難を続けながら自宅修理中の高齢男性が老人ホームへ移り、閉鎖された。

 水戸市で開設された避難所は計七十一カ所。避難者はピーク時で二千五百二十五人に上っていた。

 県の十一月二十九日現在のまとめで、被災者の公営住宅などへの入居状況は、県営住宅九十八戸、市町営住宅七十七戸、国家公務員宿舎八戸、民間アパート十三戸、仮設住宅八戸となっている。

入居が始まったプレハブの仮設住宅

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