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【茨城】

千波湖に「環状の橋」 水戸の観光魅力向上へ、県発表

千波湖の南西側の湖畔。右後方に偕楽園がある=水戸市で

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 県は、水戸市内の偕楽園や千波湖周辺の観光の魅力を高める構想を発表した。総合リゾート運営会社「星野リゾート」(長野県軽井沢町)に委託し、まとめられた。千波湖周辺に大きな円環状の橋「Mito(みと) Link(りんく)」をつくり、偕楽園などの観光スポットを行き来しやすくするのが柱で、既存の観光資源の新たな活用策も掲げる。建設コストや景観保持の面で課題もあり、県は実現可能性を慎重に検討する。 (宮尾幹成)

 県は構想をつくるに当たり、七社によるプロポーザル方式で提案を受け、今年六月に星野リゾートと契約。星野リゾートが十月末、具体策を盛り込んだ「偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上構想」を県に提出した。

 それによると、一般的な水戸のイメージが「梅」「納豆」「水戸黄門」「偕楽園」の四つで長年固定しているとして、「コト消費のイメージが不足」「象徴となる食がない」「魅力が点在」などと課題を指摘する。

 「Mito Link」は、市中心部の「千波湖畔エリア」「偕楽園と歴史館のエリア」「偕楽園拡張部エリア」の三つの地区が鉄道や道路、高低差で分断されているのを、円環状の橋を架けることで解消するアイデアとして掲げられた。

 橋は全周一・五キロで、徒歩や自転車で自由に通行できる。景観に配慮し、できるだけ水面に近くなるように設計するという。水戸駅からは、周遊バスや桜川経由の船で移動できるようにする。

 「千波湖畔エリア」では、飲食店や土産店、伝統工芸のギャラリーのほか、ランニングやサイクリングの拠点が集まる施設「Mito Mix(ミックス)」を建設。湖の浄化対策にも取り組むとした。

 「偕楽園と歴史館のエリア」では、今ある偕楽園、県立歴史館、弘道館を最大限に生かす。偕楽園で夜のライトアップや早朝散歩などのイベントを企画し、歴史館の展示を水戸藩時代を中心とした内容に見直すことなどを提案する。

 偕楽園南側の「偕楽園拡張部エリア」では、近くの店舗で地元産の新鮮な食材を買ってバーべーキュー体験などができるアウトドア施設や、大人も子どもも一緒に体を動かせるアスレチックを整備。千波湖畔に点在する駐車場を一カ所に集約し、雨の日も楽しめる屋内の遊び場を併設する。

 大井川和彦知事は「民間企業ならではのダイナミックなアイデアが盛り込まれた提案。すべてがそのまま実現できるものではないが、活用できるアイデアはスピード感を持って実現できるよう取り組みたい」とのコメントを出した。

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