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【茨城】

元いばらき大使、金銭トラブル 水戸市梅マーク一時中止で菓子店ら悲鳴

「シンボルマークを使った菓子が販売できなくなった」と話す新妻則夫社長

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 元「いばらき大使」で元フードアナリスト藤原浩氏(55)が県内の複数の食品会社との間で金銭トラブルになっている問題の余波が広がっている。水戸市では、藤原氏が作成に関わった梅ブランド「ふくゆい」のシンボルマークが無断使用の恐れがあるとして、マークを付けた包装の菓子の販売が中止に追い込まれた。菓子店からは悲鳴が上がっている。 (水谷エリナ)

 「本当に困りました」

 水戸市堀町の菓子店「菓匠(かしょう)にいつま」の新妻則夫社長(51)はそう話し、ため息をつく。店では「ふくゆい」を使った菓子を四種類販売し、包装紙にマークを使用している。市から十二日に連絡があり、一部商品を店頭から撤去した。

 水戸市は十一日、市の梅ブランド「ふくゆい」のシンボルマークの作成で、藤原氏が無断で、他人がデザインした作品を提案した恐れがあるとしてマークの使用中止を決めた。市は、デザインの制作者に、今後も使用可能かどうか連絡を取っているという。

 新妻さんは「使えるかどうか早くはっきりしてほしい。じゃないと次に進めない」と訴える。年間で最も売り上げがある来年一月から始まる観梅の時期も迫っており、マークが使用できなくなれば、包装紙を早急に作り直す必要がある。

 「ふくゆい」を使った菓子を製造販売する「水戸菓子工業協同組合」の林太一理事長も「やっとここまで来たのに。藤原氏には直接出て来て謝ってもらわないと」と憤る。

 水戸市は「ふくゆい」のブランド化にあたり、藤原氏から助言を受け、藤原氏の知人の提供というデザインをもとにマークを二〇一六年十二月に決めた。

 翌年三月、市職員がネット上で類似したデザインのTシャツを見つけ、藤原氏に確認。「同じデザイナーで、ふくゆいのコンセプトに合うため提供された。著作権上の問題はない」などと説明を受けたという。

包装紙のシンボルマークが使えなくなり、販売できなくなった「ふくゆい」入りの菓子=いずれも水戸市で

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 ところが、藤原氏の金銭トラブルが発覚し、市が今月十日にデザインの制作者に連絡をすると、「藤原氏とは面識がない。使用を許諾した覚えもない」と指摘された。

 本紙は、メールで藤原氏にコメントを求めたが、期限までに連絡はなかった。

 一方、山口県萩市は十日付で、藤原氏を「萩ふるさと大使」から解任。東京地裁が、藤原氏に対して食品会社への損害賠償金支払いを命じたことを受け、市のイメージダウンにつながることを理由としている。

 市によると、発信力のある藤原氏に出版物で市の特産品をPRしてもらおうと、一三年五月に任命。無報酬で任期は決まっていない。主な活動実績はなく、市内での金銭トラブルなどは確認されていないという。

 高萩、笠間、鉾田の三市も藤原氏にブランド向上のアドバイザーなどを依頼していたが、トラブルはないとしている。

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