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【茨城】

再稼働「反対」が過半数 東海村議選あす投開票 現勢力と異なる

東海第二原発の再稼働の賛否をシールで回答する有権者たち=東海村で

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 日本原子力発電(原電)東海第二原発が立地する東海村の村議選は十九日、投開票される。東海第二原発の再稼働の是非について、本紙は村議選の期日前投票を済ませた有権者百五十人に聞いた。その結果、現在の村議会の勢力図とは異なり、反対が過半数を占め、賛成を上回った。 (松村真一郎)

 本紙は十六日午前九時すぎから約三時間、唯一の期日前投票所が設置された役場前で、ボードに示した「賛成」と「反対」のどちらかに、男性は青色、女性は赤色のシールを貼ってもらい、百五十人から回答を得た。結果は反対七十九人(52・7%)、賛成六十一人(40・7%)だった。「どちらでもない」として真ん中の線上に貼った人も十人(6・7%)いた。

 男女別で男性計六十八人のうち反対が三十七人、賛成が二十八人。女性計八十二人のうち反対が四十二人、賛成が三十三人だった。知人同士や夫婦で、賛否が分かれるケースもあった。

 反対の理由として「運転から四十年以上が経過して老朽化しているし、周辺には人口も密集しているので、事故が起きたら被害が大きくなる」(男性)や「家が近いので、事故が怖い」(女性)など事故のリスクを懸念する声が多かった。

 一方で、賛成の人からは、村の財政や雇用のほか、「地球温暖化を止めるためには、原発のようなクリーンエネルギーが必要」(男性)という意見もあった。「今後の村の方針を知る機会を設けてほしい」と話す男性もいた。

 現在の村議会の勢力図は本紙の取材で二十人のうち賛成が八人、反対・慎重が五人で、態度を明らかにしていないのが七人と、賛成派が多数を占める。村議選で反対・慎重の候補者五人全員が当選したとしても過半数には届かず、本紙の調査とはねじれが出る。

 調査結果について、再稼働に反対する候補者は「もっと反対が多いかと思った。ただ、賛成にしても、反対にしても、どのような考えで回答したかが大事。村民に原発に関する現状を訴えていきたい」と話した。

 東海第二原発は現在、再稼働に向けた工事が進み、次期村議の任期中に、原電が再稼働の同意を村に求める可能性がある。次期村議会の是非の意向や住民の考えなどを踏まえ、山田修村長が判断するとみられる。

 村議選は定数一八に対し二十一人が立候補。十九日午後七時から、村総合体育館で即日開票される。選挙人名簿登録者数は、昨年十二月一日時点で三万一千三百十人。

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