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【茨城】

「鉾田読み語りの会」 福島第一原発事故 いわきの苦悩紹介

福島第一原発事故時のいわき市の様子などを読み語りするメンバー=鉾田市で

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 東海村の日本原子力発電東海第二原発から三十キロ圏内に入る鉾田市で、住民団体「鉾田読み語りの会」が二日、再稼働について考える公演「福島原発事故 あのときいわきの市民は」を開いた。鉾田市と福島県いわき市は原発との位置関係が似ているとして、事故が起きたときの参考にしてもらいたいとしている。会は十六日も鉾田市内で同様の催しを開く。(水谷エリナ)

 会は、市在住の八人が正メンバーとして所属。読み語りの公演のほか、太平洋戦争中の市について、小学生に知ってもらおうと、出前授業などを開いている。

 公演は、東海第二の再稼働の是非について県民投票の実現を目指す動きがあることなどを受け「県民投票実現の助けになりたい」との狙いもあるという。

 鉾田市は東海第二の南に位置し、北部の一部が三十キロ圏内に入る。距離や方角、地形が東京電力福島第一原発から見た福島県いわき市と大きく似通うことから、福島第一原発事故後に、いわき市で起きたことを取り上げることにした。

 公演は鉾田市鉾田の鉾田中央公民館で開かれた。いわき市民が東電と国に損害賠償を求め、争っている裁判の意見陳述をもとに、市内での混乱の様子などを紹介した。子どもの健康に対する保護者や教師の不安や、放射能の影響で米が作れなくなった農家の苦悩などを伝えた。

 会のメンバーは読み語りで「福島第一原発事故の収束は見通しがつかない。(事故を考えれば)東海第二を再稼働しないことが一番の安全策ではないか」と訴えた。参加した約三十人は、熱心に聞き入っていた。

 代表の星加俊子さん(76)は「福島の事故の対応ができていないのに、また事故が起きたらどうするのか。茨城は人口が多く、首都圏にも近く、東海第二で事故が起きれば、福島以上の被害も出る。絶対に再稼働はしてはいけない」と話す。

 星加さんら市内の主婦五人でつくる団体「東海第二原発を動かさず子どもの未来を守る鉾田主婦の会」が昨年、岸田一夫市長に再稼働反対の表明を求め、署名計約六千三百筆を提出している。

 会は十六日、鉾田市造谷の旭公民館でも公演を開く。午後一時開場、一時半開演。問い合わせは会=電0291(33)3193=へ。

 

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