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【茨城】

那珂市議決まる 「日本第一党」県本部長が初当選 議会で排外政策主張に警戒

 那珂市議選(定数一八)は十六日に投開票され、排外主義政策を掲げる政治団体「日本第一党」県本部長の原田陽子氏(45)が初当選した。同党は地方議会で初めて議席を獲得した。選挙期間中、原田氏が露骨に外国人を差別することはなかったが、当選した他の市議の間からは「議員に選ばれたことで、市議会で排外政策を主張するのでは」と警戒する声が漏れる。 (松村真一郎)

 原田氏は党の推薦を受けたが、無所属で立候補。「唯一の女性候補」を前面に押し出し、街頭演説では「子育て世代や女性が抱える悩みを議会に届ける」と繰り返し訴えた。

 一方、「移民受け入れ反対」といった党の排外主義政策にはほとんど触れず、外国人問題については「外国人に頼らない日本人による介護を目指すため、市独自の支援制度を設ける」と言及する程度だった。党首は、在日コリアンらを排斥するヘイトスピーチ(差別扇動表現)を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)元会長の桜井誠氏だが、本紙が確認した限り、那珂市に姿は見せなかった。

 原田氏は今後どのように活動するつもりなのか。本紙は、投開票から一夜明けた十七日、原田氏に取材を申し入れたが、県本部事務局長で夫の優氏は「(原田氏)本人が、東京新聞の取材を受けることはない」と答えた。

 あるベテラン市議は「日本第一党が主張することと市政の課題がかみ合うのか疑問」と首をひねった上で、「市政を審議するための時間が、あまり関係のない問題に割かれてしまわないか」と心配する。別の市議も「党の主張に偏るのではなく、票を投じてくれた人の声を聞き、市政を真剣に考えてほしい」とくぎを刺した。

      ◇

 那珂市議選の定数は一八だが、得票数十八番目の候補者が公選法の法定得票数(三百一票)に達せず、欠員一となった。欠員枠については、二〇二三年二月の任期満了に伴う市長選と同じ日程で補選を実施する予定。

 当日有権者数は四万六千百三人。投票率は47・47%で、〇五年の合併以降では補選を除き、過去最低だった。

◆常陸大宮市長 応援の「為書き」

 那珂市議選で初当選した政治団体「日本第一党」県本部長の原田陽子氏に対し、常陸大宮市の三次真一郎市長が、候補者を応援する「為(ため)書き」を贈っていたことが分かった。三次氏は本紙の取材に「個人的な付き合いで贈った。日本第一党自体知らないし、(原田氏が)その関係者だと把握していなかった」と釈明した。

 三次氏によると、原田氏の父と昔から親交があり、父に頼まれて為書きを出した。日本第一党の排外主義政策を支持しているのかとの質問には「どんな主張をしているのかも分からない」と否定した。

 また、市議選が告示された9日、原田氏の選挙事務所前で開かれた出陣式では、木本信太郎・水戸市議の祝辞が読み上げられた。

 木本氏によると、木本氏の父が代表を務める政治団体の勉強会で、参加していた原田氏と顔を合わせた際に為書きを依頼された。しかし、他の市議選候補者を応援していたために為書きは断る一方、「義理として(祝辞を)贈った」という。日本第一党については「主義主張を支持するものではない」と話した。 (松村真一郎)

◇那珂市議選確定得票(定数18−候補19)

当 2,283 小泉周司 無現

当 2,241 大和田和男 無元

当 1,621 笹島猛 無現

当 1,555 木野広宣 公現

当 1,514 福田耕四郎 自現

当 1,332 君嶋寿男 無現

当 1,287 花島進 共現

当 1,152 萩谷俊行 無現

当 1,150 冨山豪 無現

当 1,070 寺門厚 無現

当 1,038 武藤博光 維元

当 1,028 関守 無現

当 1,027 石川義光 無現

当  912 古川洋一 無現

当  905 小池正夫 無現

当  658 原田陽子 無新

当  548 勝村晃夫 無現

   208 高野伸幸 無新

   123 根本勝美 無新

 

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