東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

新型肺炎 イベント中止相次ぐ 薬局などマスク品切れ続く

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID(コビッド)19)の感染が国内で広がっていることを受け、県内でも観光客が大幅に減り、イベントが中止になるなど、春の行楽シーズンを前に影響が出ている。一方、コンビニや薬局の店頭では感染を防ぐためのマスクがほとんどない状態が続き、入荷もままならない。 (松村真一郎、水谷エリナ、鈴木学)

◆車庫に

「週末でも、全ての観光バスが車庫にあることもある」と話す大森隆浩部長=水戸市で

写真

 水戸市の観光バス運行会社「旅人」では一月ごろから、成田空港から利用予定だった複数のベトナム人観光客の予約がキャンセルになるケースが出てきた。

 今月中旬ごろからは、国内ツアーや修学旅行など日本人による利用の取りやめも相次ぎ、三月までで三十件以上がキャンセルに。

 市内の茨城本社では、使っている観光バス十五台が週末でも全て車庫にある日もあるという。企画営業部の大森隆浩部長(53)は「毎年春になると、花見や遠足で観光バスの利用が増えるので、そこまで出控えが続くと大変。早く終息してほしい」と願った。

 アクアワールド県大洗水族館(大洗町)でも、これまでに約二十件の団体が来館をキャンセル。ほぼ全てが日本人の団体という。

 また、水戸市で十五日に始まった「水戸の梅まつり」も開幕後初の土日の来場者数は昨年より二万人以上減った。国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)は公園内に四カ所ある出入りゲートに、アルコール消毒液を設置し対応している。

国営ひたち海浜公園の出入りゲートに設置されたアルコール消毒液=ひたちなか市で

写真

◆ピザも

 複数のイベントも、中止に追い込まれている。県警は、二十二日にザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市)で開催を予定していた県警音楽隊の定期演奏会の中止を決めた。

 牛久市の「うしくピザフェスタ」(三月八日)も中止。昨年は約一万人が訪れ、ピザのイベントとしては国内最大級で、主催の牛久市商工会青年部の担当者は「準備もほとんどできていたので残念」と語った。

 また、みらいマラソン(つくばみらい市、一日)や、サンスポ古河はなももマラソン(古河市、十五日)も中止。いずれも参加費は返金されないという。

 自民党県連は二十一日、つくば市のつくば国際会議場で二十九日に予定していた定期大会を中止すると発表。県連によると、所属議員をはじめ各支部、友好団体などから計約九百人が出席予定だった。感染症対策で定期大会を中止するのは初めてという。

 代わりに、国会議員と県議の計約五十人による議員総会を同日開催し、議案の議決などをする。

◆空っぽ

マスクが入荷できず、棚が空になった売り場=水戸市で

写真

 水戸京成百貨店(水戸市)内の薬局では二十一日、店頭に「マスク、アルコール消毒液売り切れました。次回、入荷は未定です」と書かれた紙が張り出されていた。棚も空っぽだった。広報担当によると、同じフロアの雑貨店でもマスクが入荷できず、品切れ状態が続いている。

 百貨店ではインフォメーションや催事場の入り口近くなどにアルコール消毒液を設置。一部のテナントでは販売員のマスク着用に理解を求める掲示があった。

 大手ホームセンター「山新」(水戸市)でもマスクや消毒液が不足。広報担当は「特に今月からマスクなどの需要が増えていて、入荷してもすぐに売り切れる」と話す。入荷のめども立たず、店内では入荷を待つ客の姿もあるという。

 県は、マスク不足への対応として、業者などに供給を要望するとともに「県にも一定の備蓄があるので、医療機関や帰国者・接触者外来で不足しないようにしたい」としている。

 マスクがなく、せきやくしゃみをする場合、ウイルスが飛散しないようティッシュなどで口と鼻を押さえることが求められている。

 ティッシュが間に合わない時は、服の袖で口と鼻の周辺を覆うようにする。手で押さえると、その手で触ったドアノブなどにウイルスが付着し、感染が広がる可能性がある。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報