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【茨城】

取手・利根川下流域 唯一の観光渡し船 小堀(おおほり)の渡し30年ぶり新船

小堀の渡しの新船の建造作業=いずれも取手市で(市提供)

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 利根川下流域で唯一の観光渡し船とされ、106年前から運航する取手市の「小堀(おおほり)の渡し」に、約30年ぶりの新船が3月1日から運航する。新船の色は、市内にキャンパスを置く東京芸術大の日比野克彦・美術学部長がデザイン。老朽化した現在の船から、カラフルに生まれ変わり、取手の「玄関口」に彩りを添える。 (宮本隆康)

日比野さんがデザインした船体の色

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 小堀の渡しは一九一四(大正三)年から、利根川をはさんだ市中心部と小堀地区を結んでいる。百年前の利根川改修で、小堀地区は取手市中心部と川で分断され、千葉県側になったため、住民らが運航を始めたとされる。

 六七年に旧取手町(現・取手市)が町営化し、九九年に、市中心部と小堀地区を循環するバスが運行するまでは、通勤や通学の重要な交通手段として使われてきた。今は、ほとんどが観光利用になり、年間約三千人が利用している。

シンボルデザイン

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 新船は全長約十一メートル、幅約三メートルで、船名は旧船と同じ「とりで」。十二人乗りで、車いすは介助者も含めて四台、自転車は十二台まで載せることができる。見晴らしの良いデッキも新たに設けられた。新船購入や旧船処分の事業費は、計約五千百万円という。

 船体には黄、青、赤色が使われ、市の鳥のカワセミが水面に映ったときの輝きをイメージしているデザインという。船頭の法被や、のぼり旗などでロゴマークのように使う「シンボルデザイン」も、日比野さんが考案した。

 お披露目される三月一日には、就航式が午前十時から、JR常磐線陸橋下の付近で開かれる。新旧の渡し船が同時に運航し、午後は無料で乗船できる。

 問い合わせなどは、市水とみどりの課=電0297(74)2141=へ。

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<小堀の渡し> 現在、小堀から市民会館や図書館に近い「取手緑地運動公園駐車場前」を経て、取手駅に最寄りの「取手ふれあい桟橋」に行き、小堀に戻るルートが設定されている。

 1周は約50分。午前9時から1日7便で、最終は取手ふれあい桟橋を午後4時35分に出発している。運休日は毎週水曜や年末年始。小堀地区住民などは無料で、中学生以上は200円から乗船できる。

 

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