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【茨城】

新型コロナ 3・11イベント中止 外国クルーズ船寄港も

本県に4月に寄港予定だったが、中止になったクルーズ船「ウエステルダム」。新型コロナの感染拡大後、各国から入港を拒否され、13日にカンボジア南部シアヌークビル港沖に到着した(ロイター=共同)

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 新型コロナウイルスの感染拡大により、東京電力福島第一原発事故から間もなく九年で、教訓を伝えるためのイベントが中止になった。海外の観光クルーズ船三隻が本県など日本の寄港を取りやめたことが明らかになるなど影響は広がる。

 中止になった3・11関連イベントは「東日本大震災九年特別企画〜ふくしまを未来につなぎ、伝え続けよう〜」。避難者支援の市民団体ネットワーク「ふうあいねっと」(水戸市)が三月一日に、笠間市で開く予定だった。

 事務局によると、被災地が抱える問題などを知ってもらおうと、毎年三月にイベントを開いている。

 今年は、家族への影響や被災体験などの語りにくさをテーマに設定。津波で両親と子ども二人を失った男性を追ったドキュメンタリー映画「Life 生きてゆく」(一七年、笠井千晶監督)を上映予定だった。

 妻子が関西に避難する福島市の映画館「フォーラム福島」の阿部泰宏支配人の講演では、福島に残った人の不安などを話してもらうことになっていた。

 ふうあいねっとの原口弥生代表理事は「半年かけて準備をしてきて、反響も大きそうだったので中止になって残念。またどこかのタイミングで映画上映できたら」と話した。

 また、東海村は十四日の原発問題を考える講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは」を延期すると発表した。

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 本県に今年寄港予定だった外国クルーズ船四隻のうち、三隻の寄港が中止に。県が運航会社のホームページなどで確認した。

 三隻は、四月に常陸那珂港区に寄港を予定していた「ウエステルダム」(乗客定員千九百十六人)、それぞれ六月、九月に大洗港区に寄港予定の「インシグニア」(同六百八十四人)と「スター・ブリーズ」(同二百十二人)。「ウエステルダム」は、感染拡大で各国が入港を拒否しカンボジアが受け入れたことで知られた。

 十月に大洗港区に寄港予定の「レガッタ」(同六百八十四人)は、今のところ中止発表はないという。

 県は二〇一七年度から外国クルーズ船誘致に力を入れる。今年と来年で計八隻が寄港予定だった。中止の三隻では、県内の観光地を巡るバスツアーなどが計画されていた。

 県港湾課港湾経営室の永井辰也室長補佐は「外国人客らに本県の魅力を知ってもらい、再度訪れてもらうことを期待していただけに、とても残念。状況を見ながらだが、誘致活動は引き続き続ける」と話した。

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 他のイベントも中止や延期が続く。サッカーJ2の水戸ホーリーホックは二月二十九日のチーム所属のeスポーツ選手を決める大会の延期を決めた。三十六人が出場予定だった。ホーリーホックは「改めて開催日程を決めたい」としている。

 アクアワールド県大洗水族館も三月十四、十五の両日に、夜の水族館を巡る泊まりがけのイベントの中止を決めた。県立歴史博物館(水戸市緑町)は開催中の特別展「佐竹氏−800年の歴史と文化」で、三月中に開催を予定していた専門家の講演会や物産展などの関連イベントの中止を決めた。 (水谷エリナ、鈴木学、松村真一郎、佐藤圭)

 

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