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【茨城】

JR佐貫駅→龍ケ崎市駅に改称 コロナ感染拡大 記念イベント中止

「龍ケ崎市駅」と書かれた駅の入り口。駅名改称を知らせる横断幕も=龍ケ崎市で

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 JR東日本のダイヤ改正に伴い、常磐線の佐貫駅が十四日、「龍ケ崎市駅」に改称された。地元では反対運動も起きたが、龍ケ崎市の知名度向上を目的に、市がJRに要望していた。予定された記念イベントは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になった。(宮本隆康)

 JR水戸支社によると、常磐線の駅名改称は、十王町(現在の日立市)の川尻駅を十王駅に改称した二〇〇四年以来という。

 関東鉄道竜ケ崎線の「竜ケ崎駅」との混同を避けるため、新たな駅名には「市」の文字を入れた。JRの駅舎に併設されている関東鉄道の佐貫駅は、改称を予定せず、そのまま残る。

 JR佐貫駅は市の玄関口となっているため、市が自治体名への改称をJR水戸支社に打診し、一五年に実現する方針が決まった。

 関連費用の約四億一千万円は市が全額負担した。市によると、発券システムの変更などJRへの負担金が約三億九千万円で大半を占める。費用を抑えるため、大規模な機器更新があるダイヤ改正に時期を合わせた。残りは、バス停の名称変更などをする関東鉄道への負担金と、案内表示版の変更など市の事業費という。

 十四日は、レプリカの駅名標の除幕をはじめ、記念切符の販売などを予定していたが、すべて取りやめた。コロッケなど名産品の販売ブース設置も見送られた。未明に表示板などを交換しただけだった。

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◆「地域活性化するのか」地元には反対論も

 常磐線の佐貫駅は1900(明治33)年、旧馴柴村(現在の龍ケ崎市)佐貫で開業した。市や地元住民によると、自治体名の「龍ケ崎」に改称する構想は、以前から持ち上がったが、反対意見もあって進まなかった。

 市は、2015年春に常磐線が東京、品川駅に乗り入れたのを機に、改称の方針を決めた。15年5月には、JR水戸支社と覚書を取り交わした。

 駅近くに住む三瓶和昭さん(83)は「地元からすれば、意見も聞かれていなくて唐突。費用も他に使いみちがある」と反対運動を展開した。

 地元住民を中心に「JR佐貫駅の改称問題を考える会」が発足、代表に就いた。住民投票を求め、署名活動を始めた。約8200人分を集め住民投票条例を直接請求したが、15年10月に市議会で否決された。

 改称について、中山一生市長は「JRの駅名は大きな看板。認知度向上につながることが、最終的には交流人口の増加や定住促進へのエネルギーになる」と効果を期待する。

 しかし、三瓶さんは「知名度は上がるかもしれないが、人口が増えたり地域の活性化になるのか」と今も疑問に思っているという。

 

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