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【茨城】

<新型コロナ>駅前閑散、店主は悲鳴 外出自粛要請 初の週末 つくばルポ

歩く人がまばらのつくば駅前=つくば市吾妻で

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 新型コロナウイルスの感染が拡大しているつくば市や神栖市など県南、鹿行地域の九市町に対し、県が週末と平日夜間の不要不急の外出自粛を要請してから初の週末を迎えた四日、つくば市の中心部では臨時休業の店舗が目立ち、出歩く人はまばらだった。市民は過ごし方を模索し、店主は売り上げ減に悩んでいる。 (宮本隆康)

 「いつもの三割ぐらいしか人が歩いていない。今の時期は、筑波山やJAXA(宇宙航空研究開発機構)の見学施設に行く家族連れたちが多いのに…」。つくばエクスプレス(TX)つくば駅前で客待ちをしていたタクシー運転手の瀬尾和夫さん(67)が嘆いた。

 市内では二つのクラスター(感染者集団)が発生している。大井川和彦知事が十日までの外出自粛を求めたのは二日。しかし、東京都の小池百合子知事が都民に初めて外出自粛を要請した三月二十五日以降、客足が激減しているという。

 瀬尾さんは「ここは都内に通う人が多いから。年度末には歓送迎会で花束を持った人がいるが、今年は全く見かけない。みんな飲みに行かないから売り上げはいつもの三、四割。早く終息しないと経済が回らない」とぼやいた。

 駅の向かいにある中央公園の芝生広場では、小学生、幼稚園児の親子連れが、バドミントンや縄跳びをしていた。父親(41)はマスク姿で「いつもは子どもらがサッカーをしているけど、十分の一もいない。子どもの発育やストレスも考えないといけないし、やれる範囲でやれることはやる」と力を込めた。

 駅近くのショッピングセンターでは、スーパーと薬局などの一部を除いて四、五日は臨時休業。レンタルビデオ兼書店の前では、親と一緒に訪れ、休業を知った子どもが「えー、何でー」と声を上げていた。

 小学六年生の息子を連れてきた主婦(49)は「外出自粛だから、子どもに本を買おうと思ったのに。図書館も休館しているし、開いている本屋はあるのかな」と去って行った。

 駅近くのラーメン店の前では、経営者の長谷川直さん(37)が、別の飲食店の社長と立ち話で情報交換をしていた。「あの店は営業時間を変えたそうで、うちも考えないといけない。夜のお客は激減した。何とか一カ月ぐらいで終息してもらわないと」と祈った。

 筑波大の近くの居酒屋では、四、五日はテークアウトの弁当の販売に限定。自粛期限の十日まで平日夜は休業する。男性店主(65)は「来るか分からない客を待っても仕方ない。こんな状態が続けば困るが、患者が増えたって困る。だらだら続けず、すぱっと終わらせなきゃいけないんだ」と語気を強めた。

 

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