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【囲碁・将棋】

里見三たび五冠 女流王位奪還

第4局を振り返る里見香奈新女流王位(右)と渡部愛前女流王位=13日午後、徳島市で

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 女流棋界の第一人者が三たび五冠に−。十三日に徳島市のJRホテルクレメント徳島で指された第三十期女流王位戦五番勝負(中日新聞社主催)の第四局。挑戦者の里見香奈女流四冠(27)は得意の振り飛車で、渡部愛(わたなべまな)前女流王位(25)に快勝し、タイトルを奪還した。

 対局後の取材には、落ち着いて「クイーン王位に就けて光栄に思います」と応対。女流棋戦は現在七タイトル。里見は新設の棋戦「ヒューリック杯清麗戦」でも準決勝に進んでおり、女流棋界で初の「女流六冠」も視野に入ってきた。

 一方、所属する日本女子プロ将棋協会(LPSA)では唯一のタイトルを守れなかった渡部前女流王位は「中盤で選択を間違えて…」と涙声で答えた。

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 本局は、里見の「ゴキゲン中飛車」に、渡部が右銀を4六に繰り出す「超速銀」で対抗した。渡部の4五桂(三十一手目)で戦いが始まり、中央の主導権争いが焦点に。渡部は6六角(四十七手目)と出て端をにらんだが、里見が銀二枚で中央を制圧してリード。そのまま押し切った。

 立会人の武市三郎七段は「9筋の位を生かそうとした渡部の6六角が裏目に出た印象」と語った。

◆ミスしても持ち直せた

 <里見香奈新女流王位の話> 中盤、角を取ったところは指しやすいと思った。今シリーズは際どい将棋や大きなミスが出た将棋もあったが、全体を通して、ミスしても持ち直せたのが良かったかと。

◆中盤で選択を間違えた

 <渡部愛前女流王位の話> 中盤で選択を間違え、情けない展開になってしまった。初防衛戦を迎えるにあたって、里見さんと戦えることを楽しみにしていましたが、自分の実力がまだまだ足りないと思いました。

 <さとみ・かな> 1992年、島根県出雲市生まれ。森けいじ・九段門下。2004年女流2級(プロ入り)。08年、第16期倉敷藤花戦で初タイトル獲得。11年に奨励会に1級で編入し、7年ほど在籍した。同10月に女流五段。13年、史上初の女流五冠を達成。タイトルの通算獲得数は36期。

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