囲碁の第四十五期天元戦(中日新聞社主催)の第一局が十月十一日、岐阜市長良福光の都ホテル岐阜長良川で打たれる。天元五連覇を狙う井山裕太四冠(30)=棋聖、本因坊、王座=に許家元八段(21)が挑戦する五番勝負の初戦。前夜祭と大盤解説会の参加者を募っている。
井山四冠は昨年の天元戦で七大タイトルの通算獲得数が歴代一位の四十三期に達し、現在は記録を四十五期に伸ばしている。許八段は今月失冠したものの、昨年の碁聖戦で井山七冠(当時)を三連勝で破り、プロ入り五年四カ月の史上最短記録で初タイトルを獲得した実績がある。
第一局の立会人は岐阜県川上村(現中津川市)出身の小県真樹(おがたまさき)九段(54)で、大盤解説会は三重県鈴鹿市出身の伊田篤史八段(25)と妻の万波奈穂四段(33)。記録係は岐阜県内で初めて女性プロ棋士になった加藤千笑(ちえ)初段(17)=岐阜市=と名古屋市出身の稲垣陽五段(48)が務める。
前夜祭は十日午後六時からの立食パーティーで、井山四冠と許八段らが意気込みを語る。写真撮影も可。定員百人で参加費八千円(高校生以下四千円)。大盤解説会は十一日午後二時からで、棋士のサイン入り色紙などが当たる「次の一手クイズ」を楽しめる。定員百人で参加費二千円。
参加希望者は、電子メール=n-bunka@chunichi.co.jpか、ファクス=052(221)0621=で、前夜祭か大盤解説会を記し、参加者全員の氏名と年齢(学年)、郵便番号、住所、代表者の電話番号を添えて申し込む。締め切りは前夜祭が九月二十七日、大盤解説会が十月三日。応募多数の場合は抽選をする。問い合わせは、中日新聞文化部=電052(221)1352=へ。
この記事を印刷する