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【第101回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<熱球譜>167球、最後まで投げ抜く 山村学園3年・和田朋也投手

167球を投げ抜いた和田投手

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 大事な場面で押し出しの四死球−。創部二〇〇八年の野球部を初の決勝まで導いた左腕は、決勝では輝きを放てなかった。

 「あの悔しさを晴らす」。一年の夏の準決勝で先発して、敗戦した相手も花咲徳栄だった。「強豪校のオーラにやられてしまった」と悔やみ続けた。

 スライダーやチェンジアップを自在に操り、打たせて取る投球が強み。これまでに夏の大会を二回経験し、「連戦でも投げ続けることができる体力が必要」と考え、走り込みを強化。ユニホームがパンパンになるまで太ももが膨れ上がった。

 この日の花咲徳栄打線は、外角に投げ込む「生命線」のスライダーを振ってくれなかった。「少し焦った」と動揺が生じ、連続押し出しで2点を献上。甘く入った球をたたかれ、初回に6点を失った。

 ベンチに戻り、仲間たちと「取り返すぞ」と声を張り上げ、九回まで一人で167球を投げ抜いた。「こんな投球でも最後まで投げさせてくれた監督には感謝でいっぱい」

 「チームの目標であるベスト4は超え、甲子園への道しるべはつくれた」。「ミスをした方が負ける」と後輩たちに伝えるつもりだ。「強いチームに立ち向かえて楽しかった」と笑顔で三年間を終えた。 (森雅貴)

 

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