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【第101回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<ヒーロー>重圧はねのけ夢切符 花咲徳栄3年・中津原隼太投手

9回を完投した中津原投手

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 普段はおとなしい性格の中津原投手も、試合終了時に大きなガッツポーズが出た。「やっとここまでこれた」

 今年の花咲徳栄は「打線は打つが、それ以上に投手が点を取られ、前例がないほど勝てなかった」と岩井隆監督が話すほど、投手力に大きな課題があった。中津原投手も「(秋と春の県大会で)結果が出なかったのは投手陣の責任」と振り返る。岩井監督から「一年生の方がいい」と厳しい言葉を浴びせられ、悔しい思いもしてきた。

 それでも踏ん張れたのは、先輩が全国制覇した一年夏の体験だ。ボールボーイとして甲子園のグラウンドに足を踏み入れ「自分も大観衆の中で投げる」と心に決めた。

 春季大会までは上から投げ下ろすフォームだったが、岩井監督の勧めで横から投げるように。直球で左右の制球に苦しむこともあったが、投げ込んで夏に間に合わせた。

 この日も制球重視でストライクを重ね、チームに流れを持ち込んだ。八回にマウンドに上がる際に岩井監督から「中津原で最後までいく」と言われるまでに成長した。

 「5連覇のプレッシャーはあったが、はね返すくらいじゃないと甲子園に行けないと思った」。重圧をはねのけ、夢の大舞台の切符を手にした。 (森雅貴)

 

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