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【神奈川】

<財徳健治のマンスリーフロンターレ>天皇杯制覇ならず あらためてリーグ連覇へ

Jリーグ神戸戦で、後半、勝ち越しゴールを決める川崎の大島選手(右)=20日、等々力陸上競技場

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 先月のこの欄の見出しは「リーグ連覇 その一点へ」でした。その時点で既にアジア・チャンピオンズリーグとルヴァン杯で敗退。目指すのはリーグ連覇だ、と力説しました。

 でも、天皇杯が残っていました。忘れていたわけではありません。この10月に予定されていたのは、準々決勝の山形(J2)戦。すんなり勝って12月の準決勝、元日の決勝へと駒を進めるものと…。

 なにしろ山形はJ2で可もなく不可もないシーズンを過ごしていて22チーム中の中位に甘んじ、フロンターレと対戦前の7試合は5分け2敗と低調でした。

 大方の予想がフロンターレ優勢に傾いたのはうなずけます。リーグ連覇に加えて天皇杯初制覇の2冠ともなれば、クラブに新たな歴史を刻みます。チームのモチベーションとしては強力で、そこに油断はあるはずはないと…。

 開けてびっくりでした。

 負傷のDF車屋紳太郎(26)こそ欠いたもののMF斎藤学(28)を先発させたベストメンバー。しかし山形での試合はいきなり重苦しい雰囲気に包まれます。前半2分、36分にCK、FKから失点。後半4分にはカウンターから3点目を献上。そこから追い上げて追い上げて。1点届かずに敗退したのでした。

 「相手のカウンターやセットプレーは注意していたのに失点してしまった。あってはならないなと感じています。立ち上がり、別にフワッと入ったつもりはなかったのですが結果的に(点を)入れられている。受けたつもりもなかったのに足もとをすくわれてしまったなという思いです」

 DF谷口彰悟(27)の試合後談だが、ミスが多かった点でいつものフロンターレらしさは影を潜めたということ。やはり、どこかにスキがあったのでしょう。

 そのスキは山形戦の4日前、リーグ戦第30節の神戸戦の勝利で生まれたのではないかと感じました。前半は2−3。後半は自在のパスワークで3点を連取。MF大島僚太(25)の4点目は、流れるようなパスからの美しいゴールでした。

 同じ日、2位広島が敗れて勝ち点差が「4」に。優勝争いでちょっと余裕ができた。それが、相手(山形)への警戒心を緩めたのではないかと思います。

 一発勝負のトーナメントでは、格下が上位者を破る「ジャイアント・キリング」がまま起こります。サッカーの結果を予測するのは難しいものです。そのことをかみ締めています。

 ともあれ2冠は消え、今こそ「リーグ制覇 その一点へ」というわけです。(スポーツライター)

<Jリーグ>

■10月7日(A)

川崎△0−0△鹿島

■  20日(H)

川崎○5−3●神戸

天皇杯     

■  24日

川崎●2−3○山形

(注)Hはホーム、Aはアウェー 

 

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