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【神奈川】

認知症の家族支える人たちの集い 「かまくらりんどうの会」30年目 3、4日に展示会

自らの経験から考案した介護グッズを紹介する岡さん(左)と渡辺ヨシさん=鎌倉市で

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 認知症の家族を介護する人たちでつくる「かまくらりんどうの会(認知症を支える家族の会)」が創立30年目を迎えた。悩みや情報、知恵を分かち合い、それぞれの介護や暮らしに役立てている。会は節目を記念し、経験から生まれた手作りの介護グッズや福祉機器を紹介する展示を、3、4日に鎌倉市福祉センター(御成町)で開く。 (北爪三記)

 会は一九八九年五月に発足。鎌倉保健所(当時)が開いた「家族のつどい」の参加者有志を中心に、十六人でスタートした。認知症という言葉も介護保険制度もない時代だった。

 集まって介護の悩みを話し合い、年に一度の懇親会ではお弁当を食べながらリフレッシュした。医療や福祉の専門家らを招く講演会の開催や、支援の仕組み整備を目指して行政への働き掛けなどにも取り組んできた。月一回、発行する会報は三百五十号を超えた。会員は現在、介護中の人や既に家族をみとった人など百六人を数える。

 展示する介護グッズのうち岡三智子さん(61)が考案したのは、認知症の家族への声掛けを文字やイラストで紙に表し、透明フィルムで覆ったもの。「わからなくなったら、よんでください」といった言葉や、トイレや歯磨きに誘うためのイラストなどがある。

 病気の性質から同じことを何回も聞かれ、イライラしてしまうのを避けるために役立てた。「介護は合わせ鏡。こちらが穏やかな気持ちなら相手も落ち着く。自分の薬でした」と振り返る。

 渡辺ヨシさん(85)は、カーディガンを改造して介護用ケープを発案した。母が入った施設で、高齢者がよく「肩が寒い」と訴えるのを耳にし、点滴の時や車いすでも脱ぎ着しやすいようにした。友人らにも好評だったという。「母が不自由なところを見て工夫した。今、元気でいられるのは、仲間もいて母を介護してきたからだと思う」と話す。

 会は、毎月第一火曜に市福祉センターで続ける無料相談会を活動の柱と位置付ける。渡辺武二代表(71)は「この三十年で介護保険制度ができ、相談先も増えたが、経験者を交えて話し合えるのは貴重な機会。きめ細かく続けていきたい」と語った。

 展示は入場無料。三日午後一〜四時には会員による電話相談=電0467(23)7830=もある。問い合わせは渡辺代表=電090(8853)3276=へ。

 

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