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【神奈川】

明治の戦争と横浜 史料で関係浮き彫りに きょうから開港資料館で企画展

西南戦争に従軍した男性の軍隊手帳

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 明治時代の戦争と横浜の関わりを示す史料約百五十点を集めた企画展「明治の戦争と横浜」が三日、横浜市中区の横浜開港資料館で始まる。徴兵されて西南戦争に従軍した男性の軍隊手帳や、陸軍の部隊の構成を記した編成表など初公開の史料も展示される。担当者は「戦争や軍が身近にあった時代だったことを知ってほしい」と話している。 (加藤益丈)

 展示される軍隊手帳は、国内で十冊ほどしか見つかっていない明治初期のもの。六月に遺族から市歴史博物館(都筑区)に持ち込まれた。現在の港南区出身の男性が徴兵制導入翌年の一八七三年に検査を受けて合格。七七年に始まった西南戦争の激戦地・田原坂(熊本)での戦いに加わり、負傷しながらも従軍し続けて戦争終結後に凱旋(がいせん)したことなどが記されている。

 七三年に新潟で誕生して群馬に移駐した歩兵第九大隊の編成表と、この部隊で行われていたとみられる西洋式の軍事訓練を漫画のようなタッチで描いた史料も並ぶ。いずれも同資料館が約二十年前に古書店で購入。今年に入り、国内未発見のものと判明した。

 編成表には将兵の名前と出身藩が記され、トップの大隊長はじめ、幹部には倒幕運動の中心にいた藩の出身者が軒並み名を連ねていた。徴兵された兵士の名前はなく、「徴兵二十三人」とだけ記載。当時は徴兵制の導入直後で、軍の中心が士族から徴兵に切り替わる時代だったという。

 学芸員の吉田律人さんは「開館から三十七年で収集した史料は二十七万点に上り、明治時代の戦争に関わるものも多く集まった。新発見の史料を加えて展示し、横浜が明治の戦争にどう関わったか立体的に浮かび上がらせたい」と語った。

 来年一月二十七日までで、入館料は高校生以上二百円、小中学生百円。十一月三日、三十日、十二月二十一日、来年一月十九日には吉田さんの展示解説がある。原則月曜休館。問い合わせは同資料館=電045(201)2100=へ。

西洋式の軍事訓練を漫画のようなタッチで描いた史料=いずれも横浜市中区で

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