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【神奈川】

映える熊手に幸せ込め 金刀比羅・大鷲神社で「酉の市」始まる

豪華な熊手に見入る来場者ら=横浜市南区で

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 横浜市南区の金刀比羅・大鷲(おおとり)神社が毎年開く恒例の「酉(とり)の市」のシーズンが到来した。初日は、業者と神社が販売する豪華な熊手を求めて大勢の客が訪れ、商売繁盛と家内安全を願った。境内から大通り公園までの市道には二百を超える屋台が並び、家族連れらでにぎわった。十三、二十五両日も午前十一〜午後十一時に開かれる。

 「ご祝儀(熊手の代金)いただきました。お客さんも一緒に、手拍子お願いします」。十八の熊手販売業者が出店した一角に、威勢のいい掛け声が飛び交った。大きさは手のひらサイズから、二人がかりで持ち上げる高さ二メートルほどまで、さまざま。業者によると、最近は「インスタ映え」を意識して立体的な装飾が多い。

 昨年に続いて熊手を購入したヨガインストラクター古森美紀さん(36)=同市港北区=は「去年は多くの生徒さんに来てもらい、御利益があったと思う。感謝の意味も込めて今年も来た」と話した。

 同神社は横浜開港後の一八五九年、現在の横浜公園(同市中区)にあった遊郭の守護神として金毘羅(こんぴら)権現を祭ったのが始まり。七二年、吉原遊郭(東京)の近くにあった鷲(おおとり)神社に倣って大鷲神社も招き、金刀比羅・大鷲神社になった。酉の市はこの頃から続いているという。

 同神社責任役員の中村宣吉(のぶよし)さん(83)は数年前から毎年一回、近くの南吉田小学校の児童を招き、酉の市の由来を説明している。「酉の市は開港後の風習を今に残す大切な祭り。次の世代に継承していく」と語った。 (志村彰太)

 

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