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【神奈川】

「芸術を身近に」広がる連携 横浜美術館の出前教室

美術館職員の指導を受けて木の車を組み立てる子どもたち=横浜市西区で

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 横浜美術館(横浜市西区)が企業と連携し、美術教室などを開催するプロジェクト「HEART to ART(ハート・トゥ・アート)」が十年を迎えた。芸術を広く普及させようと、二〇〇八年にスタート。認知度の高まりにつれ参加企業も増えている。

 「どんな形ができるか試してみるといいよ」「こんなふうにすると消防車みたいになるよ」。区内の日産自動車グローバル本社一階ギャラリーに、美術館職員の声が響く。先月中旬、美術館が同社と合同で開いた教室「木の車を作ってあそぼう!」の一コマだ。

 一般公募した小学生や未就学児ら八十人が参加。十二センチ四方の木製の台車に形が異なる木片を思い思いに置いて組み立て、ペンで色をつけ完成させる。美術教育担当の山崎(やまさき)優さん(57)は「自分でやることの楽しさ、完成時の充実感を感じてほしい」と目を細めた。

 美術館の活動に賛同する企業が支援金を出し、美術館は企業の求めに応じて出張教室や社員向けの特別鑑賞会を開くプロジェクト。子どもや大人向けの教室を随時開き、独自に開発した教材も多い。美術館が長年培ったノウハウを生かせ、芸術を身近に感じてもらう効果を生んでいる。

 企業側も美術館への支援を地域・社会貢献の手段と捉え始めており、連携先は九社になった。企業との渉外を担当する襟川(えりかわ)文恵さん(52)は「教室を体験した人は必ず『楽しかった』と言ってくれる。これをきっかけに美術館の活動を知ってもらえれば」と、連携の広がりに期待している。 (福浦未乃理)

 

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