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【神奈川】

地域に66の「ミニ美術館」 「湯河原・真鶴アート散歩」30日まで

カレンダーを持つ井林さん(左)。奥は箱庭=真鶴町で

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 民家や事務所、旅館など地域全体をミニ美術館に変える第五回「湯河原・真鶴アート散歩」が三十日まで、湯河原、真鶴町一帯で開かれている。プロ、アマを問わず多彩なジャンルの芸術家や収集家らが出品。住民有志で始め、今年は新会場十五を含む過去最多の六十六カ所に広がった。入場無料。 (西岡聖雄)

 真鶴町真鶴の民家を会場とする「ゆいガイア」は、珍しいネパールの手すき紙のカレンダーを紹介している。イラストレーターの井林昌子さん(53)が描いた原画をネパールへ送り、現地で印刷した。「紙の原料は高山に自生するジンチョウゲで、温かい手触り。三十年前にこの紙と出合い一目ぼれした」と話す。

型染めとガラス作品のミニ解説本を持つ吉田さん=湯河原町で

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 今回は初めて箱庭も設けた。多肉植物や動物のミニチュアを置き「自分が心地良いと感じる世界を見てほしい」とPRする。毎年来場する茅ケ崎市の兼崎さおりさん(49)は「作家に会え、絵のいきさつなども聞けるので楽しい」と、アート散歩の魅力を語った。

 湯河原町宮上の町立湯河原美術館内のカフェ「and garden」は初参加。店内の照明の傘を期間中はガラス作家金子朋恵さんの作品に変え、各テーブルに一輪挿し作品を置く。壁には町内の型染め工房「たかだ」ののれん作品を並べた。

 店員の吉田南さん(32)が友人の金子さんに出品を呼び掛けるなどして実現した。吉田さんは、埼玉県の金子さんの工房に通って取材。たかだからも資料をもらい、それぞれの制作過程などを記したミニ解説本を制作した。「学芸員資格を持っているので、作品展示に携われうれしい」と目を輝かす。「アート散歩を見に来た」と湯河原美術館に初来館する人も多いという。

 ほかに陶芸や木工、絵本、能面、手芸、ダンスなどの会場がある。それぞれの開催日はアート散歩のホームページで。問い合わせは事務局=電080(5945)3376=へ。

 

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