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【神奈川】

ひきこもり高齢化 どう向き合う 「8050問題」横浜で元当事者ら講演

ひきこもりをテーマに開かれた講演会=横浜市神奈川区で

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 長期化と高齢化により深刻になっている「ひきこもり」について元当事者や司法書士らが話す講演会が二十五日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれた。当事者の親らが集まり、真剣な表情で耳を傾けた。

 主催は親や司法書士、税理士らでつくる「OSDよりそいネットワーク」。長期化で親が八十代、子が五十代になっている状況から「8050問題」ともいわれるひきこもりに関し、お金の面で相談できる場を設けようと昨年七月に設立された。

 最初は元当事者二人が、父の死で直面した相続の問題や、絶縁状態の両親との関係性などを赤裸々に告白した。後半は市内で十月、長年ひきこもりだった男が、死亡した母親の遺体をどうしていいか分からず自宅に放置したとして逮捕された事件を紹介。親子の年齢を三段階に分け、「これから起こること」「今すべきこと、できること」を司法書士らが説明した。

 まず、「認知症になってしまったら対策が取れない」とし、判断能力がなくなった場合や死亡後に資産が凍結されないよう事前に信託する手続きを取っておくことなどを勧めた。また、親が死んで年金が入らなくなる場合に備え、生活保護を申請する方法などを子に伝えたり、メモに残したりするのも有効と強調した。

 別の場所に住んでいる無職の次男(44)に仕送りをしているという長島恵久子(えくこ)さん(76)=同市戸塚区=は「いろいろな分野の人が説明してくれたので、話が理解しやすかった。ライフプランを立てておくことの重要性がよく分かった」と語った。 (福浦未乃理)

 

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