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【神奈川】

「子どもと信頼関係築いて」 多摩川の中1殺害 取材の作家が講演 

中1殺害事件について話す石井さん=横浜市中区で

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 二〇一五年に川崎市の多摩川河川敷で中学一年の男子生徒が殺害された事件をルポした「43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層」の著者で、ノンフィクション作家石井光太さん(41)の講演会が二十八日、横浜市中区の関内ホールで開かれた。

 青少年の見守り活動をしている公益財団法人よこはまユースの主催。子どもの支援に関わるNPOスタッフや民生委員、PTA関係者ら約二百五十人が聞いた。

 石井さんは「事件を起こすのは、『反社会』の子どもから、社会にいられない『非社会』の子どもに変わっている」という少年院職員の言葉を紹介。事件の加害者の少年三人と殺害された生徒も家に居場所がなく、学校にも行かなくなった「非社会の子ども」に当たると指摘した。

 ただ、こうした子どもに大人がどう関わるかは難しい。加害者の三人は児童福祉の支援を受けていたが、それが途切れた後、事件が起きたという。

 石井さんは取材経験から、子どもの自己肯定感を高める関わりを通じて信頼関係を築くことで効果的な支援ができると強調。「褒めれば良いという簡単なことではない。こうすれば良いという方法はないが、やれるやり方でやってほしい」と訴えた。 (加藤益丈)

 

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