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【神奈川】

「ラインいじめ相談」低調 県教委試行 中高生対象想定600件も 計183件

 県教育委員会は、九月十〜二十三日に試行実施した無料通信アプリ「LINE」(ライン)を使った中高生対象のいじめ相談事業に百八十三件の相談があり、うちいじめに関するものは五十一件にとどまったなどとする報告書をまとめた。当初見込んでいた相談件数(六百件)より大幅に少なく、県教委は利用方法などを再検討して来年度以降も実施するか決める。

 事業は、県内全中高生の13%に当たる五万八千人に行った。夏休み明けにいじめなどを苦に不登校になる子どもが増える傾向があるとして、九月に実施した。

 いじめ以外の相談は「交友関係・性格の悩み」(四十件)、「学校・教員の対応」(十四件)、「恋愛の悩み」(十二件)の順に多かった。具体的には「部活動の仲間から悪口を言われる」「いじめられている友人がいる」「教員が厳しく、理不尽に感じる」などだった。

 生命や財産に関わる重大ないじめ、警察に相談すべきだと判断した事例はなかった。相談員は、悩みを聞きつつ「別の先生にも相談してみては」などと助言。中高生九十五人に感想を聞いたところ、八十二人が「役に立った」と答えた。

 一方、一件の相談のメッセージ送受信は平均五八・九回、一時間二十八分に上った。また、相談員が直接会話した方が良いと判断した二十四件のうち、電話相談に切り替えられたのは一件だった。コストがかかり、県教委は「費用の圧縮と、緊急性の高い相談を電話以外で受ける方法を考える必要がある」と課題を挙げた。 (志村彰太)

 

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