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【神奈川】

災害時でもシャワーを 水浄化装置を県が試験導入 購入検討へ

ウォータボックスを紹介する北川さん=県庁で

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 災害時に水不足で衛生状態が悪化するのを防ごうと、県は使用済みの水を浄化して再利用するシャワーセット「WOTA BOX(ウォータボックス)」を試験導入した。県主催のイベントで展示するほか、十二月三〜二十日には消防学校に置いて職員らが使用。実用性を確認して来年度以降、備蓄品として購入するか検討する。 (志村彰太)

 装置は、東京大大学院生らが創業したベンチャー企業「WOTA」(東京都文京区)が開発した。水の汚れ具合に応じて浄化フィルターの使い方を変える人工知能(AI)を搭載し、細菌やウイルス、微細なごみなどを除去。少量の水に汚れを凝縮させて排出し、きれいな水だけを再循環させる。家庭用電源だけでなく非常用発電機にも対応。一回五十〜百リットルの水を使うシャワーを、百リットルで百回浴びられる。

 北川力(りき)・最高経営責任者(CEO)は「通常は技術者がする装置の管理をAIが行うので、災害時に誰でも扱える」と話す。これまでに熊本地震(二〇一六年)や西日本豪雨(一八年)などの避難所に無償で提供している。

 県は十二月九日に開く「かながわ建設フェスタ」(横浜市中区)などで展示したり、マラソン会場などに置いて使ってもらったりする。同社は平時の利用を重ねてもらい、AIの精度向上を図る。

 黒岩祐治知事は「水の浄化にAIを使う画期的な技術。積極的に活用できる態勢を整えたい」と語った。

 

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