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【神奈川】

あやめちゃん「公園で遊びたい」 寄付受け渡米、心臓移植成功

両親に抱きかかえられて笑顔を見せる佐々木あやめちゃん(中)=川崎市役所で

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 重い心臓病を患っていた川崎市川崎区の佐々木あやめちゃん(3つ)と両親が二十九日、市役所で会見し、米国で心臓移植手術に成功したと報告した。渡米費用が高額なため支援団体が寄付を呼び掛け、約三億三千万円が集まった。あやめちゃんは「公園で遊びたい」と笑顔を見せた。 (大平樹)

 父幸輔さん(30)と母沙織さん(31)によると、あやめちゃんは生まれつき、心臓の筋肉が育ちにくい「左室心筋緻密化障害」という病気で、二〇一六年夏ごろに病状が悪化し、人工心臓の装着手術を受けた。できるだけ早い移植が必要で、国内では子どもの心臓移植例が少ないことから、渡米して手術を受けることを決めた。

 一七年四月から募った寄付は、同十二月に目標額を達成。あやめちゃんは今年一月にチャーター機で渡米し、七月に移植手術を受けた。経過は順調で、十一月六日に帰国し、自宅に戻った。拒絶反応を抑える薬を飲んでいるが、健常児と同じ生活が可能で、来年四月から地元の幼稚園に通うという。

 あやめちゃんはずっと病棟で暮らしていた。会見で幸輔さんは「同じ食卓を囲み、お風呂に入り、川の字になって寝られることが幸せ」とかみしめるように語った。沙織さんは「早く外に出してあげたいと思っていたが、家に子どもがいるのは母親にとって大変だとあらためて感じる」と苦笑いを浮かべつつ、うれしそうに話した。

 人工心臓が外れ、自由に走り回ることも、両親に抱き上げられることもできるようになった。あやめちゃんは会見の最後に自ら「ありがとうございました」と感謝を述べた。

 

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