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【神奈川】

<元気人@かながわ>地域のため情報発信 ネットメディア「森ノオト」編集長・北原まどかさん(41歳)

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 横浜市青葉区を拠点に、環境に配慮した子育てや暮らしの情報を発信するインターネットメディア「森ノオト」の編集長を務めている。十年前に長女を出産した際の「この子が大人になる未来のための仕事をしよう」との思いを原点に走り続ける。

 ルポライターを夢見て大学卒業後、市内の地域情報紙の記者になった。地元の話題を掘り起こすのは面白かったし、手掛けた広告がヒットして売り上げが伸びた企業や、逆に倒産して夜逃げした企業を見て生の経済の奥深さを感じた。

■子どもの未来へ

 二年勤めた後、念願だった環境に配慮した住宅雑誌に転職し、その三年半後にフリー記者に。環境に関心が高いのは、有機野菜を共同購入し一九八六年のチェルノブイリ原発事故後は反原発運動に携わった母親譲り。二〇〇八年の北海道洞爺湖サミットの関連取材に携わるなどキャリアを積み重ねてきた。

 転機は長女の出産。「子どもを持つと女性は生き方を変えざるを得ない」。前と同じように日本中を飛び回るのは難しい。一方で「自分のやりたいメディアを作ろう」と前向きに捉え、子どもの未来のための情報を届けようと始めたのが森ノオトだった。

 最初は全ての記事を一人で書いた。半年ほど過ぎると子育て中の女性読者から「私も書きたい」という声が寄せられるように。頼んでみると記事の内容に広がりが出て手応えを感じた。

■持続可能な社会

 そんな時に起きたのが一一年三月の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故だった。放射能への恐怖から周囲はパニック状態に。取材でエネルギー問題に詳しくなっていたことから地域で勉強会を開くうち、「原子力発電に頼らない持続可能な社会を選ぶ人を育てたい」という考えを強めた。

 二人目の子どもの出産などで仕事に専念できず、もどかしい時期もあった。しかし、元記者や企業の元マーケティング担当者らさまざまな経歴を持つ女性が理念に賛同して集まってきた。当初五人だったライターは約四十人に、読者は五万人ほどになった。

 森ノオトは地域になくてはならないメディアに成長しつつあると感じる。「持続可能な社会はきっとできる。そのために、そうした暮らしを実践している人がたくさんいることを伝えていきたい」 (加藤益丈)

◆私の履歴書

1977年9月 山形市生まれ

 96年4月 横浜市立大入学

2000年4月 市内の地域情報紙記者に

 02年4月 環境に配慮した住宅雑誌に転職

 05年秋  フリー記者に

 09年1月 長女を出産

   11月 「森ノオト」創刊

 

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