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【神奈川】

大蔵彌太郎さん考案、奏狂言を披露 あす湯河原で初公演

関係者向けの内覧会で奏狂言を演じる大蔵さん=湯河原町で

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 湯河原町ゆかりの狂言師大蔵彌太郎さん(44)が10日、同町宮上の湯河原観光会館で、狂言の語りに楽曲や映像をつける独特の手法で上演する。町立湯河原美術館名誉館長の日本画家平松礼二さん(77)が描いた新作のびょうぶ絵も舞台を彩る。(西岡聖雄)

 大蔵さんが「奏(かなで)狂言」と名付けた新スタイル。自ら制作した楽曲やイメージ映像を語り部分に流す。時代がかった言葉だけだと意味が伝わらないこともあり、取り入れた。今回は琵琶などの生演奏、ソプラノ歌手蔵田みどりさんの歌、芸妓(げいこ)の舞も加わる。奏狂言の本格的な公演は初めて。

 当日は、鎌倉幕府創設に尽力した地元の英雄土肥実平と、源頼朝旗揚げの物語「石橋山の合戦」を上演する。大蔵さんは、湯河原梅林で毎年開かれる「梅の宴」の舞台で四年前から狂言を演じ、観光資源化を目標に奏狂言を考案した。「古文が分からない外国人が見ても、迫力や臨場感を出せる楽曲と映像を考えた。狂言は武士の時代に発展した。所作を重んじた日本の心を広く伝えたい」と語る。

 びょうぶ絵は、平松さんが画業の集大成として描いている湯河原十景の一つ「印象 湯河原梅林」(縦一・八メートル、横六・八メートル)。平松さんは「奏狂言と共に、湯河原に新たな宝物を作る思いで描いた」と話す。

 町内の光彫り作家ゆるかわふうさん(38)の作品も登場。光彫りは、発泡断熱材を彫って背後から光を当てて陰影を生む技法で、ゆるかわさんが発案した。

 町主催で午後八時開演。入場料二千円(中学生以下と六十五歳以上無料)。問い合わせは湯河原温泉観光協会=電0465(64)1234=へ。 

 

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