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【神奈川】

障害と向き合い 生き生きと歩く 病気で後遺症 リハビリと趣味 絵画や書道370点

書道などの作品が紹介されている七和会の作品展=いずれも高津区で

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 脳卒中など脳血管疾患の後遺症で体が不自由になった人らが、趣味とリハビリを兼ねて制作した絵画や書道、手芸、折り紙などの作品展が川崎市高津区の高津市民館で開かれている。障害と向き合いながら人生を生き生きと歩いていこうという意気込みが伝わってくる。 (安田栄治)

 作品展は「かわさき七和会」が二年に一度、開いている。会は一九九七年、市内七区でそれぞれリハビリなどを行っていたグループが集まり発足。同じ病気の後遺症でリハビリ病院に通う障害者や家族にカウンセリングしたり、スポーツ交流会や旅行会を開いて親睦を深めたり、現在は百七十人ほどで活動している。

 作品展は「心がうごけば体も動く」を合言葉に、丁寧に時間をかけて作られた約三百七十点を紹介。脳梗塞でまひが残った八十五歳の女性が、刺し子の自作の前に「針に糸を通すときに不自由な左手を可能な限り使うように心掛けた結果、現在はグー、チョキ、パーができるまでに。『継続は力なり』。まさにこの言葉通り」というコメントを添えている。

細かな作業が感じられるひな人形

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 そのほか、不慣れな手を駆使して作ったひな人形や絵手紙などが並ぶ。書道の「幸福な人生」「笑顔が一番」などの文字に作者の思いがうかがえる。干支(えと)にちなんだイノシシのちぎり絵は細かな作業の積み重ねが感じられる。

 会長の大島定男さん(89)=高津区上作延=は六十五歳の時に脳卒中を患い、左まひの後遺症と闘ってきた。「わたしは右利きだからまだよかった。右利きで右まひが残った人は左利きにしないといけないから大変それでも自立しようという精神で作品に取り組んだ」と、これまでの歩みを語る。高齢のため今回、自作は出品していないが、是非、来場してほしいと呼び掛けている。

 開催は十三日まで。時間は午前十時〜午後四時。入場無料。問い合わせは、高津市民館=電044(814)7603=へ。

作品展では、かわさき七和会の活動も紹介されている

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