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【神奈川】

「つかむ」地域の絆 中原の史実で新作 来月、区民ミュージカル

3月の新作上演に向け、けいこに励む出演者たち=いずれも中原区で

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 川崎市中原区の地域住民たちがつくる「なかはらミュージカル」の第七回公演が、来月行われる。多摩川の氾濫に苦悩する住民たちが堤防建設を求め、編みがさをかぶって決起した大正時代の史実から着想を得た新作。ドイツ語で「つかむ」を意味する表題のように、観客の注目も、世代を超えた地域の絆もつかんでいる。 (石川修巳)

 三月九、十の両日に中原市民館で上演するのは「GREIFEN(グライフェン)」。公募で集まった小学一年〜六十代の市民キャスト七十四人が、「森組」「風組」に分かれて演じる。

 市内七区で唯一の区民ミュージカルで、地域人材の活用や交流を目的に二〇一二年度に始まった。これまで中原区が実施する事業の一環だったが、本年度からは区民参加の実行委員会が継承。自主運営による第一弾になる。

 「アミガサ事件」として伝わる史実を基に、オリジナルの脚本や音楽、振り付けなどを制作。約百年前、村人たちが知恵を絞り、命懸けで希望をつかみ取っていく姿を描いたという。

 主人公・小百合を演じる高校生、富田紬木(つむぎ)さん(16)は「みんな、絶対成功させるんだっていう同じ熱量でけいこ場に来ている。くじけそうな時もあるけれど、周りの支えがすごく大きい」と説明。音楽監督を務める松本麻衣さん(34)も「みんなで話し合って、一緒に作り上げてきた感がある」と語る。

 実行委の委員長、秋田律子さん(44)は「地域の協力あってこその舞台。世代を超えた交流ができるし、みんなで作り上げていく過程が楽しい。公演まで一カ月を切り、ラストスパートです」と話している。

 実行委によると、残席があるのは三月十日の夜公演(午後五時開演)のみ。ほかの公演は完売という。

 チケットは全席自由で二千円。詳しくは、なかはらミュージカル公式サイトへ。

「GREIFEN」で主役を務める富田さん(左から3人目)

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