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【神奈川】

「ストリートピアノ」設置2カ月 予想超える人気 関内の地下街

ストリートピアノを弾く佐々木さん=横浜市中区で

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 横浜市営地下鉄関内駅(中区)からつながる横浜中央地下街(マリナード地下街)の広場に昨年十二月八日に設置された、誰でも自由に弾ける「ストリートピアノ」が人気を集めている。「壊されるのでは」との懸念は今のところ無用な心配となり、無償で調律を引き受けるという人まで現れた。関係者は「予想以上の反響」と驚き、別の場所への設置も検討している。 (志村彰太、福浦未乃理)

 今月八日夜、週に一回は弾きに来ている自営業佐々木敏行さん(30)=川崎市多摩区=がクラシック曲を奏でると、立ち止まった通行人が拍手を送った。佐々木さんは「居合わせた人が曲に合わせて歌ってくれたり、持っている楽器で共演してくれたりする。このピアノは人のつながりを演出してくれる」と話した。

 ピアノはにぎわいを創出しようと、地下街の運営会社などでつくる実行委員会に市が無償譲渡して設置。地下街が開いている午前五時〜午前零時に利用できる。

 付近には飲食店が多く、当初は酔客のいたずらや、大きな音への苦情を心配する声が出ていた。ところが実際は演奏を称賛し合い、備え付けのウエットティッシュで鍵盤を拭いてから立ち去る人が多い。実行委の関係者が置いたノートには、「あなたの演奏に感動しました」「音がよく響く。また来ます」といった観客や演奏者らの感想がびっしりと書き込まれている。

 運営会社の奥田正則社長は「十二月に一日平均三十三人だったピアノの利用者は、二月は八日までで四十六人に増えた」と明かす。全国のストリートピアノを巡っている演奏者もおり、観光客の増加も期待する。

 市と実行委は三月中に、みなとみらい線馬車道駅(中区)にもピアノを置く調整を進めている。奥田社長は「コンサートを開くなどして、さらに盛り上げていきたい」と語った。

 

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