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【神奈川】

川崎大師の2念仏 市文化財に 江戸後期創始「引声」、明治後期創始「双盤」

引声念仏を行う保存団体の皆さん=川崎大師平間寺で(市教委提供)

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 川崎市教育委員会は、川崎区の川崎大師平間寺で行われている「川崎大師引声(いんじょう)念仏・双盤(そうばん)念仏」を、市文化財に指定した。引声念仏は江戸後期、双盤念仏は明治後期に始まったとされ、民俗学的にも文化財的にも価値があると判断した。指定は無形民俗文化財に当たる「重要習俗技芸」で、一九八四年以来三件目。 (大平樹)

 市教委によると、いずれの念仏も保存団体「川崎大師双盤講」の約二十五人が伝えている。

 引声念仏は一八三四(天保五)年、当時の和尚が本堂再建を期して始められたとされ、本尊の弘法大師の命日に当たる三月二十一日とその前後一日の三日間行われる。弘法大師像前の御簾(みす)を開閉する際の約十分間、鉦(かね)をたたきながら長く伸ばして節を付けた念仏を唱える。

 双盤念仏は、一八九七(明治三十)年ごろに始まり、原則として毎月第三日曜日の午後、信徒休憩所で行われている。三つの鉦と一つの太鼓を使い、十四の曲目の念仏と鉦で約四十分間続く。

 現存する双盤講は市内で唯一。特に引声念仏は全国的に貴重で、他に行われているのは、善光寺(長野市)と吉祥寺(北九州市)だけだという。始まった歴史も明確で、市内の仏教行事や仏教芸能を考える上でも重要だとして、文化財指定を決めた。

 

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