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【神奈川】

引きこもる部屋 亀裂越しに見せる 横浜で写真集出版記念展

石こう板の亀裂越しに見える作品=横浜市中区で

写真

 引きこもりの当事者が自室などを撮影した作品を紹介する写真展「アイムヒアプロジェクト 写真集出版記念展」が、横浜市中区黄金町の「高架下スタジオ サイトAギャラリー」で開かれている。入場無料で二十四日まで。 (志村彰太)

 主催は、自らも引きこもりを経験した芸術家の渡辺篤さん(40)=同市西区。東京芸術大在学中の二〇〇九年、意見の対立から所属していた路上生活者の支援団体を「追い出され」(渡辺さん)、ショックで実家に三年間、引きこもった。社会復帰後の一四年、当時の状況を表現しようと、コンクリートで作った空間で七日間生活し、金づちで壊して脱出するというパフォーマンスを披露している。

 会場には、水平方向に亀裂が入った石こう板を設置。その向こうに、服と毛布が乱雑に散らかった部屋、ごみが全くない整頓された部屋などの白黒写真百六十点を展示している。

 作品は昨年八〜十一月にホームページで募集するなどし、四十人から集まった。渡辺さんは「亀裂越しにしたのは、外部から引きこもり当事者を見る行為を表現するため。当事者はそれが支援のまなざしなのか、無理やり引きずり出そうとする暴力的なものなのかを考えていると感じてもらえれば」と話した。

 会場では、百六十枚を収録した写真集(B6変型判五十二ページ、千円)を販売。「仕事がうまくいかず、何度も引きこもりを繰り返している」「就職活動に失敗して引きこもっている」など、写真を寄せた人のメッセージも添えられている。

 問い合わせは黄金町エリアマネジメントセンター=電045(261)5467=へ。

 

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