東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

空き家活用へアイデア“満室” 横浜市立大生が交流拠点に改装

押し入れを生かして設けた台を紹介する武子さん=横浜市金沢区で

写真

 空き家の有効活用を考えるきっかけにしようと、横浜市立大(金沢区)の学生が一軒家を改装した交流拠点が23日、区内にオープンする。大学関係者は「住民や学生に利用してもらい、空き家問題解決の一助になれば」と願っている。 (福浦未乃理)

 学生は、同大国際総合科学部の斉藤広子教授(不動産学)のゼミ生たち。まちづくりについて学ぶ二、三年生二十人が昨年十一月〜今年一月、最寄りの京急金沢八景駅近くにある築約四十年の木造平屋住宅(四十七平方メートル)を改装した。

 床を畳からフローリングに替え、壁を取り壊すなどして、台所と六畳の和室二間を一つにした。照明を増やし、改装作業の様子を写した写真やコルクボードなどを飾って手作り感を出した。「居心地の良さを重視した」とリーダーの武子雛代(たけしひなよ)さん(20)=三年。元の構造を生かすため、家の真ん中にあった押し入れを物置の台に変身させた。

 住宅は、区内に住む佐野玲子さん(67)が所有。貸していたが、最近空き家になった。斉藤ゼミが空き家の利活用に取り組んでいると知り、「若い人の力になるなら」と七月までの期間限定で無償で使ってもらうことにした。

 住宅では近く、空き家についての相談会を開くほか、学生と住民の交流イベントの開催を検討している。今月十五日には市や区の職員、京急の社員、住民らが集まり、学生と活用法を話し合った。「庭で野菜を栽培し、農業に詳しい住民に教わったら」「子どもに勉強を教えるサークルに使ってもらっては」といったアイデアが出た。

 区は二〇〇六年をピークに人口が減少。区区政推進課の担当者は「約四十年前に宅地開発されたエリアは駅から遠く、若い層がなかなか入居しない。空き家が増えていくのでは」と懸念する。国の一三年の調査では、全国の空き家率は13・8%に上り、今後も増加が予想される。

 斉藤教授は「空き家問題解決の鍵は、産官学と地域が連携して多角的な視点で取り組むこと。(住宅が)学生と地域が結び付き、共に学べる場になれば」と話す。

 住宅には二、三月の火、土曜正午〜午後四時に学生が常駐し、誰でも見学できる。問い合わせは同大地域貢献担当=電045(787)2449=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報