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【神奈川】

小田原・足柄テーマ「卒論に学ぶ会」 地元高校生が初参加、町民ら前にプレゼン

開成弥一芋について発表する吉田島高草花部の部員=開成町で

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 県西地域に関連した卒業・修士論文を住民らの前で発表するユニークな試みが二十四日、開成町民センターで行われた。同町を中心とする市民団体「小田原・足柄を主題にした学生の卒業論文に学ぶ会」の主催で、十一回目。今回初めて地元の県立吉田島高の生徒も参加し、部の研究成果を七十人の町民らに披露した。(西岡聖雄)

 「高校生にも発表の場を」と会が呼び掛け、同校食品加工部と草花部がスライドを駆使して十五分ずつ発表した。

 食品加工部は食材の廃棄量を減らそうと昨年、日本酒の製造時に生じ、大半が捨てられる酒かすを使うパン作りを始めた。完成したパンは近く、町内の古民家「瀬戸屋敷」のイベントなどで一個百円で販売される。

 酒かすの酵母で発酵させる「酒粕(かす)あんパン」について説明した部長の二年竹迫悠恭(たけざこゆうや)さん(17)は終了後、「普段使わない食材の商品開発は難しかった。改良して全国に知られるパンを作りたい」と意欲を語った。

 草花部は「幻の里芋『開成弥一芋』の復活」をテーマに発表した。開成弥一芋は、生産農家が激減した特産品。部長の二年邑井(むらい)若菜さん(17)らは水気が多い土質で収穫量が増えた実験結果や、ウイルスがいない苗作りを紹介した。取材に「大学の先生もいるので緊張した。原稿の棒読みにならないようプレゼン力をつけ、今後も弥一芋の魅力を伝えたい」と述べた。

 他に、山北町で調査した東京大大学院生は林業をテーマに間伐材の活用を訴え、東京電機大生は足柄平野を流れる酒匂川上流の三保ダムの放流に伴う洪水予想を示し、風水害に警鐘を鳴らした。日本大大学院生による「箱根山火山の活動評価」も紹介された。

 会代表の井上三男さん(74)は「来年以降も高校生に参加を呼び掛けたい」と話した。 

 

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