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【神奈川】

「馬絹の花桃」つぼみ膨らむ 宮前 ひな祭りへ出荷ピーク

色良くつぼみを膨らませた花桃を手にする吉田義一さん=いずれも宮前区で

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 3月3日のひな祭りを前に、川崎市宮前区馬絹(まぎぬ)の花桃が出荷の最盛期を迎えた。馬絹地域は、江戸時代から続く観賞用の草花の産地。子どもの健やかな成長を願う節句に向けて、桃色のつぼみを膨らませている。 (石川修巳)

 花桃は春の訪れを告げる花木。特に、馬絹で栽培される花桃は「かながわの名産100選」や、かわさき農産物ブランドに選ばれている。

 JAセレサ川崎花卉(かき)部馬絹支部によると、枝いっぱいの花芽が落ちないように束ねて、きれいに咲かせる「枝折(しお)り」と呼ばれる荷造り技術は関東屈指。梅や桜なども含めた「馬絹の枝物」といえば、伝統に裏打ちされた高い品質の証しになっているという。

 まだつぼみが固いうちに、畑にある花桃の台木から枝を切って束ねた後、温度調節した室(むろ)へ。生育を早めて、三分咲き程度で出荷するという。

 「色がきれいで、長持ちするものを作るために研究してきた。花が紫色になりやすくて、ピンクにするのが難しいんだ」と語る吉田義一さん(74)。この地で花卉生産を営む三代目で、農林水産省の「農業技術の匠(たくみ)」、そして市の「かわさきマイスター」にも認定された。

 後継者の恵一さん(49)も「花桃には魔よけの意味もあるとされている。子どもの幸せを願うひな祭りに飾って、花を楽しんでもらいたい」と話している。

温度調節された室の中で、出荷を待つ花桃

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