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【神奈川】

鎌倉こども能、稽古に熱 来月17日に発表会

中森さん(右)の指導を受け、稽古に励む子どもたち=鎌倉市で

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 鎌倉市の小中学生が出演する初の「鎌倉こども能発表会」が3月17日、鎌倉能舞台(長谷3)で開かれる。演目は「土蜘蛛(つちぐも)」。本番まで1カ月を切り、子どもたちは仕上げの稽古に励んでいる。 (北爪三記)

 「さても夜半ばかりのころ」。20日夜の鎌倉能舞台。稽古に集まった子どもたちのせりふが、朗々と響く。「そこは(音程が)下がってきちゃだめ」「刃先をもう少し下げて」。流れを見ながらすかさず、観世流シテ方の能楽師中森貫太さん(58)が、言い回しや動きに指示を出す。

 鎌倉こども能は、実際に演じてもらうことで伝統文化の継承と発信につなげようと、市が企画。公募で集まった小学4年〜中学2年の11人が参加し、鎌倉能舞台の業務理事でもある中森さんらが指導に当たる。

 子どもたちはプロが使う教本を基に、昨年7月から月2回ほどのペースで稽古に通い、その様子を記録した動画を使って自宅でも練習に励んできた。演目の土蜘蛛は、武将源頼光の病床に、僧の姿で現れた妖怪の土蜘蛛が追い詰められて退治される、というあらすじ。クモの糸に見立てた和紙を投げる場面が見せ場となっている。

 中学1年の沢柳香帆さん(13)は「足を左から出すとか、細かい決まりがあってすごく難しい。でも、うまくなっているのが分かるので楽しい」と声を弾ませる。小学6年の水本あや芽さん(12)は「難しいからもっと頑張りたい気持ちになる。普段やらない動作をしたり、みんなと練習したりするのが楽しい」と魅力を語る。

 中森さんは「初めての試みで不安もあったが、子どもたちはとても熱心で出来栄えも良い」と評価。「子どもたちがここまでできるんだ、というのを見てもらえたら。興味を持つ人が増えるとともに、プロになる子が出てきてくれればうれしい」と話す。

 発表会は観覧無料で、午後1時半〜4時。出演者を変えて能を2回と、装束を着けずに能の一部を舞う「仕舞」の土蜘蛛を披露する。問い合わせは市文化人権課=電0467(61)3872=へ。 

 

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