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【神奈川】

緑鮮やか、新「のらぼう菜」 川崎市が農水省に品種登録

従来ののらぼう菜(手前右)に比べて緑が濃い新品種(手前左)をPRする古山係長(右)ら=川崎市役所で

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 川崎市は、多摩区菅地区を中心に栽培されている伝統野菜「のらぼう菜」の新品種を発見し、農林水産省に品種登録されたと発表した。今後、市内の農家に普及させ、愛称を決めたり試食会を開いたりして、市の新たな特産品として育てていく方針だ。 (大平樹)

 のらぼう菜はアブラナ科の一種で、甘みが強い。新品種は、葉が濃い緑色で光沢があることや、茎の筋が少なく苦味が弱いことなどが特徴という。市によると、県内の市町村が農産物の新品種を登録するのは初めてで、「川崎市農技1号」として登録された。

 発見したのは市農業技術支援センター(多摩区)の古山和弘係長(51)。二〇〇七年に同センターで試験栽培していたのらぼう菜の中に一本だけ、葉の緑色が濃いものがあった。育ちが悪く、農家なら間引く苗だったが「育ててみたら面白いかも」と思い、間引かずに育てて種を採取した。この種をもとに、後輩職員たちと十年間品種改良を重ね、従来ののらぼう菜並みの収量を得られるようにした。

 古山係長によると、のらぼう菜は寒さに強く、三月から収穫期に入る。虫が少ない時期に育つため、無農薬で育てる農家も多い。一七年度の調査では、市内で川崎、幸の両区を除く全域で育てられている。

 市役所で八日、記者会見が行われ、おひたしを試食した福田紀彦市長は「生でも食べてみたが、甘くておいしい。緑が鮮やかで袋詰めしても映えるのでは」とPR。「市民にもあまり認知されていないが、市内で行われている少量多品種の都市農業をアピールする良い機会。川崎育ちの新しい品種を通じて、魅力をさらに伸ばしたい」と語った。

 

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