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【神奈川】

岩手・平泉と鎌倉の歴史に花を 中尊寺ハス贈られる

中尊寺ハスの株を松尾市長(左から2人目)らに手渡す青木町長(右)と三浦執事(同3人目)=鎌倉市で

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 中世の奥州藤原氏に由来する「中尊寺ハス」が9日、岩手県平泉町と中尊寺(同町)から鎌倉市に贈られた。市は、源頼朝が奥州攻めで亡くなった人たちを供養しようと建立し、後に焼失した「永福寺(ようふくじ)跡」(二階堂)で花を咲かせたい考え。ハスをきっかけに平泉との交流を深めたいとし、株は当面、鎌倉歴史文化交流館(扇ガ谷1)で育てる。 (北爪三記)

 中尊寺ハスは、一九五〇年に行われた中尊寺金色堂の調査で、奥州藤原氏の四代泰衡の首桶(くびおけ)から種が見つかった。九八年に開花に成功。現在は七月上旬ごろ、金色堂そばで二十数鉢が薄紅色の花を付ける。寺は藤原氏ゆかりの地など五十カ所以上に株分けしている。

 昨秋、同町で開かれた歴史にまつわるサミットで青木幸保(ゆきお)町長と松尾崇市長が同席。それをきっかけに青木町長が中尊寺に声をかけ、市制施行八十周年の記念事業の一環として五株が贈られることになった。

 永福寺跡で行われた贈呈式で松尾市長は「平泉と鎌倉はかつては敵対した。今を生きるわれわれは未来を見据え、連携するのが重要。大切にしていきたい」とあいさつ。青木町長は「八百年の時を経て開花したハスをこの地で贈呈できるのは大変意味がある。歴史を土台に新たな一歩が始まると感激している」と述べ、中尊寺事務局の三浦章興(しょうこう)執事は「歴史を感じながら花を楽しんでもらえたら」と話した。 

美しい花を咲かせる中尊寺ハス(中尊寺提供)

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